...お相伴(あいて)いたしますとも」お豊は半ばやけな調子で...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ちょこなんとお相伴(しょうばん)して...
岡倉由三郎 「茶の本」
...そんな時には啓坊もお相伴(しょうばん)に与(あずか)っていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...誰かこの仲間にお相伴(しょうばん)をさせてやりてえと思うんだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...私がお相伴に預かるのである...
中島敦 「環礁」
...わたしもお相伴(しょうばん)するわ...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...さて、「美しき島」事件で身心耗弱したコン吉が、懐かしい巴里の古巣に帰り着いたのちも、相も変らず、食糧の買い出しから風呂場の修繕、衣裳の塵払い、合唱のお相伴、玄関番(コンシェルジュ)との口論の調停、物もらいとの応待、蓄音器のゼンマイ巻き、小鳥に対する餌(え)の配給、通信事務の遂行、と、丁稚(でっち)輩下のごとく追い使われ、相勤めまする一日十余時間、休みもくれぬ苛酷(ひど)い賦役...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...お相伴にあづかりたいといふんでさ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...石田守衛待ってゝ、津田もお相伴、六本木、伊藤竜雄邸へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その女が食堂でいつもあのお婆さんのお相伴をしてやつてゐる大人しさうな顏の娘だつたことである...
堀辰雄 「エトランジェ」
...きっと驚きますよ」大原「僕もお相伴(しょうばん)を」お登和「ですが美味(おいし)いシチュウは今日の間に合いません」妻君「そんなに長く煮るのですか」お登和「イイエ長く煮過ぎても肉が硬(こわ)くなって味が抜けますし...
村井弦斎 「食道楽」
...少なくともそのお相伴をすることを好む...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いつも秋沢さまのお相手をするので癖になったのですって」「あなたもあがったんですか」「ほんのお相伴くらいでしたけれど」小松はもういちどいたずらめいた笑い方をした...
山本周五郎 「日本婦道記」
...二三度夕食のお相伴をしたことがあるが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...隣の部屋でツイお相伴(しょうばん)をして聞いちまいましたが……」どうもお人好しだけに...
吉川英治 「江戸三国志」
...忍剣(にんけん)も龍太郎(りゅうたろう)もとうとう冥土(めいど)のお相伴(しょうばん)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――主人もお後からお相伴(しょうばん)に伺いますれば」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...お相伴(しょうばん)には...
吉川英治 「新書太閤記」
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