...そして加集は能(よ)くそのお相伴(しやうばん)をしたのであつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...お相伴(あいて)いたしますとも」お豊は半ばやけな調子で...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...そしてその大部分はお相伴にあずかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そんな時には啓坊もお相伴(しょうばん)に与(あずか)っていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...誰かこの仲間にお相伴(しょうばん)をさせてやりてえと思うんだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...思うさまお相伴(しょうばん)と致して」丸山勇仙も...
中里介山 「大菩薩峠」
...あたしもお相伴(しょうばん)をさせられる...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...お相伴にあづかりたいといふんでさ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...石田守衛待ってゝ、津田もお相伴、六本木、伊藤竜雄邸へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その女が食堂でいつもあのお婆さんのお相伴をしてやつてゐる大人しさうな顏の娘だつたことである...
堀辰雄 「エトランジェ」
...魚屋で売っているからお相伴の意味で加えておく...
武者金吉 「地震なまず」
...きっと驚きますよ」大原「僕もお相伴(しょうばん)を」お登和「ですが美味(おいし)いシチュウは今日の間に合いません」妻君「そんなに長く煮るのですか」お登和「イイエ長く煮過ぎても肉が硬(こわ)くなって味が抜けますし...
村井弦斎 「食道楽」
...時々東京から上客が来るとお相伴(しょうばん)をさせてやる...
村松梢風 「猫料理」
...少なくともそのお相伴をすることを好む...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...二三度夕食のお相伴をしたことがあるが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...旦那様のお相伴(しょうばん)をして一杯(いっぺえ)頂戴出来るなんて職人冥利(みょうり)の行止まりでげしょう...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...忍剣(にんけん)も龍太郎(りゅうたろう)もとうとう冥土(めいど)のお相伴(しょうばん)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...夜食のお相伴(しょうばん)の者を求めるように見まわした...
吉川英治 「新書太閤記」
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