...明後日の朝横浜で下りて真っ直ぐ船へ行ったげたらどう? お母ちゃんも二十六日頃には行くから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「そしたら、お母ちゃん、早よいらっしゃいよ」「ああ、二十六日か七日にはきっと行くよ」「きっとやなあ」「きっとや」「エツコさん早く帰って来て下さい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「ふん、ふん、そうやわ、お母ちゃん、―――」「いつのこと」「こないだ、―――二十四日の日、シュトルツさんとペータアさんと、姉ちゃんと、悦子と、彼処に整列して最敬礼したんやわ」「へえ、シュトルツさん等(ら)、二重橋へ来(き)やはったん」「姉ちゃんが連れて来やはったんよ」「そんな暇があったのん」「時間がキチキチや云うて、時計ばかり見てはって、気が気やなかったけど、―――」あの日、雪子と悦子とが大急ぎで突堤へ駈(か)け付けると、シュトルツ父子はもうさっきから甲板に出て待ち焦(こが)れていたところであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こんな所にお母ちゃんや姉ちゃんはいやはったのかいなあと思ったりする...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お母ちゃん悦子明日帰るよ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お母ちゃん」「どうしたんやろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...名古屋よ、お母ちゃん、………お城が見えるよ、姉ちゃん、………と、悦子が起しにかかったのと、客がどやどや入り込んで来たのとで、二人ともちょっと眼を開くことは開いたが、名古屋を出ると直ぐ又たわいもなく眠った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お母ちゃんから、ちくりちくりと皮肉な針をさされた...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...「いやよ、いやよ、お母ちゃん、いやよ!」と泣き叫ぶ声がした...
豊島与志雄 「子を奪う」
...「お母ちゃん!」と叫んで...
豊島与志雄 「子を奪う」
...お母ちゃんも依子ちゃんが一番お好き!」そう云って彼女は依子を更に強く抱きしめた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...「お母ちゃん、お母ちゃん!」彼と兼子とは突嗟に起き上った...
豊島与志雄 「子を奪う」
...「これが坊やのお母ちゃんだよ...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...「あたいのお母ちゃんが殺されるよう」誰も彼も惨として一語なきところに...
中里介山 「大菩薩峠」
...「もう忘れたの? セエラがあなたのママだってことを忘れたの? お母ちゃんのセエラは...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...お母ちゃん」ヴォートランが言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「それはお母ちゃんの方が好きね?」とその母にまでそう揶揄(からか)うようにいわれると...
堀辰雄 「幼年時代」
...お母ちゃんお母ちゃんと二声...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
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