...どうかお構いなさらずにくださいまし...
有島武郎 「或る女」
...七爺は微笑を含んで「どうぞお構いなく」を繰返しながら...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...博士はそれにお構いなく喋(しゃべ)りつづける...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...―――」「さあ、どうぞ、お構いなく、―――」私は独り、三人が消えてなくなった跡へボーイが持って来たウイスキー・タンサンと、所謂(いわゆる)「フルーツ・カクテル」なるものと、四つのコップを前にして、茫然(ぼうぜん)と広場の景気を眺めていなければなりませんでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...相手のほうではお構いなしに跳ねったり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...その真理が世界じゅうに火をつけるかどうかはお構いなしに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それはお構いないのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...それですべてが落着して、さしもやかましかった川破りも、刀調べの結果も、何のお構いも、お咎(とが)めもないということになると、柳田平治は肩で風を切って、さっさと前途に向って出立してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「どうぞお構いなく」津田が軽く会釈(えしゃく)を返して...
夏目漱石 「明暗」
...費用も謝礼もお構いなしに...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お構いなく」と助五郎は一服つけて...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...お構いうちではありますまいけれど――相馬の古御所の...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...村方お構い田地お召上げのことでごぜます...
三好十郎 「斬られの仙太」
...ついて来ちゃいけねえ!代役 お構いの者に付き従い...
三好十郎 「斬られの仙太」
...ただ村方お構いだけを...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...まだそこにいるとしてもお構いなしにはからって下さいまし...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...どうかお構いなくお立ち下さい...
山本周五郎 「新潮記」
...これは彼らの論理にはお構いなしに流れるから...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
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