...もうお構いでない...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...わたしどもと一緒にここでお支度をなさいませ」七爺は頻りにうなずいて「どうぞお構いなく」といいながら...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...そのかわりみんなが無遠慮(ぶえんりょ)に十何本もの消息子でもって僕の腋(わき)の下でも咽喉(のど)でも足の裏でもお構いなしにさわるので...
海野十三 「海底都市」
...―――」「さあ、どうぞ、お構いなく、―――」私は独り、三人が消えてなくなった跡へボーイが持って来たウイスキー・タンサンと、所謂(いわゆる)「フルーツ・カクテル」なるものと、四つのコップを前にして、茫然(ぼうぜん)と広場の景気を眺めていなければなりませんでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...「どうぞお構いなく...
豊島与志雄 「変な男」
...何にもお構い出来ません代りに...
豊島与志雄 「変な男」
...作中の登場人物は構想などにはお構いなく...
久生十蘭 「魔都」
...お構いなく」と助五郎は一服つけて...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...決心した上のことゆえ「お構いなく往らしって下さいまし」という...
正岡容 「我が圓朝研究」
...拙者にお構いなく...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...あなた様は気のふれた方のように少しもあたりをお構いにならずに...
室生犀星 「花桐」
...「――どうかお構いなく...
山本周五郎 「雨あがる」
...どうぞなにもお構い下さいませんようにね」「それはようございましたこと...
山本周五郎 「菊屋敷」
...芸妓などがそばにいようといまいとお構いなしで...
山本周五郎 「新潮記」
...伊兵衛はそんなことにはお構いなしで...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...不体裁お構いなし...
山本笑月 「明治世相百話」
...お構い下さらずに』新五左は...
吉川英治 「御鷹」
...私にはお構いなされず候て然る可(べく)とぞんじ奉り候此段...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??