例文・使い方一覧でみる「お月見」の意味


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...お月見(つきみ)のすゝき...   お月見のすゝきの読み方
泉鏡太郎 「十六夜」

...お揃ひで社寺へお詣りなさる事も度々ございましたし、またお花見や、お月見、また船遊びなどには、いつも御台所さまをお誘ひになり、殊にも和歌会や絵合せの折には、御台所さまは、それこそ、なくてかなはぬお方で、将軍家に京風の粋をお教へ申し上げるお優しい御指南役のやうにさへ見受けられました...   お揃ひで社寺へお詣りなさる事も度々ございましたし、またお花見や、お月見、また船遊びなどには、いつも御台所さまをお誘ひになり、殊にも和歌会や絵合せの折には、御台所さまは、それこそ、なくてかなはぬお方で、将軍家に京風の粋をお教へ申し上げるお優しい御指南役のやうにさへ見受けられましたの読み方
太宰治 「右大臣実朝」

...将軍家はその折すこしく御酒気だつたのでございますが、宗政さまがお首をひつさげて御参着の事をちらと小耳にはさんで御眉をひそめられ、殺せとは誰の言ひつけ、畠山重忠は、このたびの和田左衛門尉とひとしく、もともと罪なくして誅せられたる幕府の忠臣、その末子がいささか恨みを含んで陰謀をたくらんだとて、何事か有らんや、よつて先づ其身を生虜らしめ、重慶より親しく事情を聴取いたし、しかるのちに沙汰あるべきを、いきなり殺して首をひつさげて帰るとは、なんたる粗忽者、神仏も怒り給はん、出仕をさしとめるやう、と案外の御気色で仲兼さまに仰せつけに相成り、仲兼さまはそのお叱りのお言葉をそのまま宗政さまにお伝へ申しましたところが、宗政さまは、きりりと眦を決し、おそれながら、たはけたお言葉、かの法師を生虜り召連れまゐるは最も易き事なりしかど、すでに叛逆の証拠歴然、もしこの者を生虜つて鎌倉に連れ帰らば、もろもろの女房、比丘尼なんど高尚の憂ひ顔にて御宥免を願ひ出づるは必定、将軍家に於いても、ただちにれいの御慈悲とやらのお心を用ゐてかかる女性の出しやばりの歎願を御聴許なさるは、もはや疑ひも無きところ、かくては謀逆もさしたる重き犯罪にあらず、ひいては幕府の前途も危ふからんかと推量仕つて、かくの如くその場を去らしめず天誅を加へてまゐりましたのに、お叱りとは、なあんだ、こんなふうでは今後、身命を捨て忠節を尽す者が幕府にひとりもゐなくなります、ばかばかしいにも程がある、そもそも当将軍家は、故右大将家の質素を旨とし武備を重んじ、勇士を愛し給ひし御気風には似もやらず、やれお花見、やれお月見、女房どもにとりまかれ、あさはかのお世辞に酔ひしれて和歌が大の御自慢とはまた笑止の沙汰、没収の地は勲功の族に当てられず、多く以て美人に賜はる、たとへば、榛谷四郎重朝の遺跡を五条の局にたまはり、中山四郎重政の跡を以て、下総の局にたまはるとは、恥づかし、恥づかし、いまにみるみる武芸は廃れ、異形の風流武者のみ氾濫し、真の勇士は全く影をひそめる事必至なり、御気色を蒙り、出仕をさしとめられて、かへつて心がせいせい致しました、と日頃の鬱憤をここぞと口汚く吐きちらし、肩をゆすつて御退出なさいましたさうで、お部屋が離れてゐるとはいへ、たいへんな蛮声でございましたから、将軍家のお耳元にも響かぬ筈はなく、お傍の私たちはひとしく座にゐたたまらぬ思ひではらはら致して居りましたが、さすがに将軍家の御度量は非凡でございました...   将軍家はその折すこしく御酒気だつたのでございますが、宗政さまがお首をひつさげて御参着の事をちらと小耳にはさんで御眉をひそめられ、殺せとは誰の言ひつけ、畠山重忠は、このたびの和田左衛門尉とひとしく、もともと罪なくして誅せられたる幕府の忠臣、その末子がいささか恨みを含んで陰謀をたくらんだとて、何事か有らんや、よつて先づ其身を生虜らしめ、重慶より親しく事情を聴取いたし、しかるのちに沙汰あるべきを、いきなり殺して首をひつさげて帰るとは、なんたる粗忽者、神仏も怒り給はん、出仕をさしとめるやう、と案外の御気色で仲兼さまに仰せつけに相成り、仲兼さまはそのお叱りのお言葉をそのまま宗政さまにお伝へ申しましたところが、宗政さまは、きりりと眦を決し、おそれながら、たはけたお言葉、かの法師を生虜り召連れまゐるは最も易き事なりしかど、すでに叛逆の証拠歴然、もしこの者を生虜つて鎌倉に連れ帰らば、もろもろの女房、比丘尼なんど高尚の憂ひ顔にて御宥免を願ひ出づるは必定、将軍家に於いても、ただちにれいの御慈悲とやらのお心を用ゐてかかる女性の出しやばりの歎願を御聴許なさるは、もはや疑ひも無きところ、かくては謀逆もさしたる重き犯罪にあらず、ひいては幕府の前途も危ふからんかと推量仕つて、かくの如くその場を去らしめず天誅を加へてまゐりましたのに、お叱りとは、なあんだ、こんなふうでは今後、身命を捨て忠節を尽す者が幕府にひとりもゐなくなります、ばかばかしいにも程がある、そもそも当将軍家は、故右大将家の質素を旨とし武備を重んじ、勇士を愛し給ひし御気風には似もやらず、やれお花見、やれお月見、女房どもにとりまかれ、あさはかのお世辞に酔ひしれて和歌が大の御自慢とはまた笑止の沙汰、没収の地は勲功の族に当てられず、多く以て美人に賜はる、たとへば、榛谷四郎重朝の遺跡を五条の局にたまはり、中山四郎重政の跡を以て、下総の局にたまはるとは、恥づかし、恥づかし、いまにみるみる武芸は廃れ、異形の風流武者のみ氾濫し、真の勇士は全く影をひそめる事必至なり、御気色を蒙り、出仕をさしとめられて、かへつて心がせいせい致しました、と日頃の鬱憤をここぞと口汚く吐きちらし、肩をゆすつて御退出なさいましたさうで、お部屋が離れてゐるとはいへ、たいへんな蛮声でございましたから、将軍家のお耳元にも響かぬ筈はなく、お傍の私たちはひとしく座にゐたたまらぬ思ひではらはら致して居りましたが、さすがに将軍家の御度量は非凡でございましたの読み方
太宰治 「右大臣実朝」

...欄杆の端にちかくいろいろとおもりものをした台が据えてありましてお神酒(みき)や燈明(とうみょう)がそなえてありすすきや萩(はぎ)などが生けてありますのでお月見の宴会をしているらしいのでござりましたが...   欄杆の端にちかくいろいろとおもりものをした台が据えてありましてお神酒や燈明がそなえてありすすきや萩などが生けてありますのでお月見の宴会をしているらしいのでござりましたがの読み方
谷崎潤一郎 「蘆刈」

...お月見の供え物のしてある縁側の近くに...   お月見の供え物のしてある縁側の近くにの読み方
谷崎潤一郎 「細雪」

...月見草がお月見をしているものを...   月見草がお月見をしているものをの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...縁側へ腰をかけてお月見をしながら...   縁側へ腰をかけてお月見をしながらの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...お月見に行くのだ」「まだお月様は出ていないじゃないか」「うむ...   お月見に行くのだ」「まだお月様は出ていないじゃないか」「うむの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...お月見だといって...   お月見だといっての読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...お月見の御馳走になつて...   お月見の御馳走になつての読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...――昨夜(ゆうべ)のお月見の馬でも曳いて来たのか」「そんな気のきいた話じゃありませんよ...   ――昨夜のお月見の馬でも曳いて来たのか」「そんな気のきいた話じゃありませんよの読み方
野村胡堂 「銭形平次捕物控」

...お月見の団子(いしいし)をあげやうにも重箱(おぢう)からしてお恥かしいでは無からうか...   お月見の団子をあげやうにも重箱からしてお恥かしいでは無からうかの読み方
樋口一葉 「十三夜」

...お月見の團子をあげやうにも重箱(おぢう)からしてお恥かしいでは無からうか...   お月見の團子をあげやうにも重箱からしてお恥かしいでは無からうかの読み方
樋口一葉 「十三夜」

...きょうおけいとお月見をしますが...   きょうおけいとお月見をしますがの読み方
久生十蘭 「黄泉から」

...一杯機嫌のお月見で...   一杯機嫌のお月見での読み方
牧野信一 「心象風景」

...お月見の前の晩あたりからわけの分らない熱がではじめて...   お月見の前の晩あたりからわけの分らない熱がではじめての読み方
正岡容 「小説 圓朝」

...あてと一緒にお月見しませうよ...   あてと一緒にお月見しませうよの読み方
水上滝太郎 「大阪の宿」

...お月見(つきみ)に插(さ)すくらいなら...   お月見に插すくらいならの読み方
柳田国男 「母の手毬歌」

「お月見」の書き方・書き順

いろんなフォントで「お月見」


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無彩色   未完成   祈年  

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