...旦那様はあの通りおやさしいお方様――」「お帰り遊ばしましてございます」と女中(おんな)の声階段(はしご)の口に響きぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「お疲れ様で」とか「先刻のお方様で」とか...
直木三十五 「南国太平記」
...調所は「手前は、御覧の如く、齢をとって皺くちゃになり、従って、疲れを覚えるようにもなりましたが、お方様は、だんだん若くおなりになりますな」「お前様のお蔭で、近頃、ずんと、くったくが無くなりましたからのう」「結構な至りにござります...
直木三十五 「南国太平記」
...いずれのお方様やら...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの天誅組のお方様でございますか」「何でもよろしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...このお方様」「幸い...
中里介山 「大菩薩峠」
...その帝様は女のお方様で……」「女の帝……奈良朝で女の帝に在(おわ)すのは」竜之助は自分の持っている国史の知識を頭の中から繰り出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを一番先に見つけ出したお方様に百ずつ進上する...
中里介山 「大菩薩峠」
...どちらのお方様か存じませぬが...
中里介山 「大菩薩峠」
...雪国のお方様にはこのまだほてつてゐるバナナの房がよろしうございます...
仲村渠 「果物屋の広告文」
...貴君は立派なお方様...
樋口一葉 「にごりえ」
...先ほどから浜辺におられたお方様...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...表を歩いておいでのお方様は全部お客様と存じあげて...
正岡容 「寄席」
...思いやりの深いお方様と承りますけれど...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...やっとあなた様がお方様のためにそのようにご衣裳をお取りかえになることを知ったのでございます...
室生犀星 「玉章」
...「あのお方様はあなた様の何にあたらせられます...
室生犀星 「玉章」
...お方様とあなた様のあまりにもお美しいくらしを...
室生犀星 「玉章」
...わけてもこの東京に於てお仕事を遊ばすお方様には...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??