...丁度その時お揃いで御挨拶に来ていられた所だったのでした...
上村松園 「昔のことなど」
...是非お三人お揃いで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お揃いの着物というのは如何(いか)にも上方(かみがた)好みのケバケバしい色彩のものらしい...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...殿がたがキラ星のようにお揃いじゃござんせんか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...やはりお年と申しお二方のお揃いと申し...
中里介山 「大菩薩峠」
...あっちが飛ぶ鳥を落すお歴々のお揃いだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...一「オヤお揃いだネ」カフェー人魚(シレネ)の闥(ドア)を押して...
野村胡堂 「女記者の役割」
...それが長唄杵屋のお揃いで...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...じゃ、お伴します」呉絽(ごろ)顎十郎が、ひょろ松と二人で従妹の花世の部屋へ入って行くと、花世は綺麗に飾りつけた雛壇の前で、呉服屋の番頭が持って来た呉絽服連(ごろふくれん)の帯地を選んでいたが、二人を見ると、美しい眼元をほほえませて、「おや、お揃いで……...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...みなさんお揃いで...
火野葦平 「花と龍」
...皆お揃いで」そして...
矢田津世子 「凍雲」
...「おやお暑うございます」「お揃いでどこへゆく」「お風呂へまいるところですが...
山本周五郎 「新潮記」
...お母様と三人お揃いで三日の間瓢楽座へお出でになりましたが...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...兄(にい)様姉(ねえ)様お揃いで...
夢野久作 「白髪小僧」
...京極家の溝口伊予殿お揃いでござります」「フーム……」忠房は俄かに重苦しい顔色を見せて考え込んだ...
吉川英治 「剣難女難」
...人物はお揃いでございましょうし...
吉川英治 「三国志」
...お揃いで出迎えとはおそれ入るな」木鹿大王は白象に騎(の)ってきた...
吉川英治 「三国志」
...こう一堂にお揃いでご加盟を願えることになったのも...
吉川英治 「新・水滸伝」
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