...お出掛け? まあお揃いで――...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...靴下の代りに、肉色の白粉を塗った、ムチムチと肥った素足共が、紡織機機械の様に、ピョコンピョコンと、お揃いで、客の前へ飛上った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...猛獣の檻には大てい牡(おす)と牝(めす)とがお揃いでいるものだわ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...是非お三人お揃いで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「両先生お揃いで……」「いや...
中里介山 「大菩薩峠」
...一「オヤお揃いだネ」カフェー人魚(シレネ)の闥(ドア)を押して...
野村胡堂 「女記者の役割」
...皆様お揃いのようですから...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...八穂 みなさまお揃いですね...
久生十蘭 「喪服」
...「お揃いで、なにごと?」そうたずねたが、用件はわかっていた...
火野葦平 「花と龍」
...晨子さまの御仕度かたがたお揃いで京...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...「今夜はお揃いだから...
矢田津世子 「女心拾遺」
...かれらのお揃いの頬髯が...
山本周五郎 「半之助祝言」
...「これは松林先生……」「お揃いで螢見物かな...
山本周五郎 「松林蝙也」
...生徒も概して元気の割に無邪気のお揃い...
山本笑月 「明治世相百話」
...七時頃から皆さんお揃いで...
夢野久作 「少女地獄」
...お揃いで出迎えとはおそれ入るな」木鹿大王は白象に騎(の)ってきた...
吉川英治 「三国志」
...「お二方、お揃いで、ただ今お見えになりました」用人の勘解由(かげゆ)が、やがてまた、彼の居間へ告げて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...お揃いだな」藤吉郎は...
吉川英治 「新書太閤記」
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