...猛獣の檻には大てい牡(おす)と牝(めす)とがお揃いでいるものだわ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...縮緬(ちりめん)ゆかたのお揃いもある...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...講中の世話役だから橘(たちばな)のもようのお揃いの浴衣(ゆかた)を着て...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...お揃いの蕃拉布を襟に巻いている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...お揃いで……」聯合組の親分連中は...
火野葦平 「花と龍」
...御両親お揃いで御出京かね」大原「そうだろうと思う...
村井弦斎 「食道楽」
...「おやお暑うございます」「お揃いでどこへゆく」「お風呂へまいるところですが...
山本周五郎 「新潮記」
...兄(にい)様姉(ねえ)様お揃いで...
夢野久作 「白髪小僧」
...どなたもお揃いですね...
横光利一 「旅愁」
...諸卿お揃いで駕(が)を枉(ま)げてくれませんか」「ぜひ伺って...
吉川英治 「三国志」
...みなお揃いでお出ましとか」家々では...
吉川英治 「私本太平記」
...「お二方、お揃いで、ただ今お見えになりました」用人の勘解由(かげゆ)が、やがてまた、彼の居間へ告げて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...旅川周馬――天堂一角――お十夜孫兵衛殿――いずれも珍しいお揃いで」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...だいぶ元気な面々のお揃いだが...
吉川英治 「源頼朝」
...「しばらく」「お揃いで」「ご健勝か」「この通りだ」「お怪我をなされたとうわさに聞いていたが」「何...
吉川英治 「宮本武蔵」
...かくお揃いで此処にはおいでなされましたか」「関ヶ原の御合戦の後...
吉川英治 「宮本武蔵」
...書院にお揃いでございます」と...
吉川英治 「柳生月影抄」
...青い事務服をお揃いに被(き)た娘さん達の群に逢う...
若杉鳥子 「独り旅」
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