...三の女の子を集めてお手玉をしたり毬(まり)をついたりして無邪気な遊びをして帰るを真の通人だと称揚していた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...女工が残して行ったらしいお手玉を見出した...
高見順 「いやな感じ」
...色とりどりの美しい端切れで作ったお手玉は...
高見順 「いやな感じ」
...耳もとでお手玉をついていたが...
高見順 「いやな感じ」
...「どうしてお手玉を置いてったのかしら...
高見順 「いやな感じ」
...そのお手玉の、アズキとコハゼがふれて、小さな音を立てたのだ...
高見順 「いやな感じ」
...それをめぐつててふてふふるさとの花の匂へば匂ふとて湯田螢こいこい大橋小橋とんでくるみかんお手玉にひとりあそんでゐる窓をあけると風がある青田は涼し関門風景渦潮ながるゝてふてふならんで――鏡子居朝空の鯉幟の赤いの黒いの泳いでゐる五月卅一日晴...
種田山頭火 「松山日記」
...すると淑子はお手玉をつきながら...
外村繁 「澪標」
...硝子玉やメンコやお手玉やコマや絵本など...
豊島与志雄 「幻の園」
...さうして 後生だからお手玉ちやうだい といふのでさんざじらしたあげくやつと抽匣から出してやつた...
中勘助 「銀の匙」
...それをさまで気にするでもないらしく袂からお手玉をだしはじめるのを「なぜ来なかつたの」といへば案外平気で「富ちやんとこへいつてたから」といふ...
中勘助 「銀の匙」
...雙刄(もろは)の刀――あの宙に投げてお手玉に取つたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それでお手玉を取りました...
牧野信一 「砂浜」
...ここに妹というのは何にも麦門冬の実をお手玉にして遊ぶほどの幼女ではあるまい...
牧野富太郎 「植物記」
...お手玉、おはじき、毬(まり)つき、なんでもきようにやってのけるし、さっぱりした気性と顔だちがいいのとで、女の子たちに好かれるのは当然だが、猪之自身は誰にも特別な関心はもたなかった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...その上に坐ってお手玉をしていた...
山本周五郎 「さぶ」
...越前堀のところでお手玉をしていた...
山本周五郎 「さぶ」
...おさらーい」おちづは熱心にお手玉をやっていた...
山本周五郎 「風流太平記」
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