...これをしもお聞き届けいただけませぬならば、せめてお慈悲に、私めをこの世の外にいかせてくださりませ」「私はなんのお声掛りも蒙りません...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...どうかお慈悲を持ちまして如何なる者にでもお預け下され...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...やっとお慈悲に窓からほうりだすに違いない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...お慈悲に室を借りてやるというような見幕で...
豊島与志雄 「変な男」
...「あの、少しお慈悲を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「お慈悲に行ってやるんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人間の増上慢心を砕く仏菩薩のお慈悲の力なんでございます」弁信法師が息をもつかず答えてのけると...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ヘエ――」「白状してお慈悲を願った方がいいよ」「親分」駒吉は舌が引釣って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「親分」「お慈悲は過ぎたぞ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ただお慈悲で我慢していただいているんですよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...お慈悲をもって、なにとぞお助けくだされとうございます」と念を入れて挨拶したが、いっこうに通じない...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...二度とふたたび観音様の縁がわにお慈悲を仰ぐ勇気もありません...
吉川英治 「江戸三国志」
...――どうぞ、お慈悲で、と身の科(とが)をわすれて、神仏に祈る気もちがわいた...
吉川英治 「大岡越前」
...「――まだ見ぬ父親には、もそッと会いたいことであろうが」「どうぞ、お慈悲に……、そのお父さまにも、会えるように、おはからい下さいませ...
吉川英治 「大岡越前」
...「こっちのお慈悲で...
吉川英治 「剣難女難」
...旦那、どうかお慈悲に、こッそり逃がしてやっておくんなさい」「ウム...
吉川英治 「八寒道中」
...九条院のお慈悲なり――とあって...
吉川英治 「源頼朝」
...お慈悲ぶかい旦那だと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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