...ぬいもあなたのお志はうれしく存じますでしょう」小母さんの声は意外にも曇って震えていた...
有島武郎 「星座」
...お志万(しま)は二十二烏啼の本塞(ほんさい)の奥の間で...
海野十三 「奇賊悲願」
...「必らず先生のお志を継ぎ...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...それはお志保の居間の小窓であった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...覗き込むと内にはそんな事とは少しも知らないお志保が...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...あたしはもうお志だけで充分だ...
豊島与志雄 「慾」
...下を憐れみくださるお志に差し上げまする言葉などこの上ございません...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...貴君(あなた)のお志を戴くのですから半襟はこれで結構です...
村井弦斎 「食道楽」
...兵部卿の宮のお志が最も深く思われたことなどを思い出すと恥ずかしくくやしい気ばかりがされて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お志であったことが違ってしまったという恨みをお告げになるのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...出家をあそばす際にはあなたをお託しになった院のお志に感激した心が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔をお忘れにならないお志は現代の風潮と変わったありがたいことと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...信長公は尊王のお志に篤いおかたで...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...実は主命を帯びて帰国を急ぎまするもの……お志は千万忝(かたじけ)のうは御座るが……」「……御尤(ごもっと)も……御尤も千万とは存じまするが...
夢野久作 「斬られたさに」
...最前からの其許(そこもと)のお志には...
吉川英治 「上杉謙信」
...曹操は、そのお志に対し、足下を鎮南将軍に封じるであろう」なお、旧臣のうち、五人を選んで、列侯に加えたが、その中に、閻圃の名はあったが、楊松の名は洩れていた...
吉川英治 「三国志」
...ついに天下の大宗たるお志もないようであります...
吉川英治 「三国志」
...おいいつけの事もいたしまして」「ふうむ……」「あなた様のお志の物をさしあげたところ...
吉川英治 「新書太閤記」
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