...もうお志は確かに頂きました...
芥川龍之介 「雛」
...燕は王子のありがたいお志に感じ入りはしましたが...
有島武郎 「燕と王子」
...そーっとお志保が入って来た...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...――あのお志保が母親で...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...斉彬公のお志をもつものだ...
直木三十五 「南国太平記」
...尾州名古屋を一見なさるお志がござらば...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのお志を成就(じょうじゅ)させてあげたいと...
中里介山 「大菩薩峠」
...上人の本当のお志はもっと高尚な処にあるのだ」と論じ...
中里介山 「法然行伝」
...お志(こゝろざ)しのほどいつまでも消(き)えねば宜(よ)いが...
一葉女史 「ゆく雲」
...下を憐れみくださるお志に差し上げまする言葉などこの上ございません...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...がしかしお勢さん、お志は嬉しいが、もう母親さんと議論をすることは罷(や)めて下さい、私の為めに貴嬢を不孝の子にしては済まないから」「お勢」ト下坐舗の方でお政の呼ぶ声がする...
二葉亭四迷 「浮雲」
...貴君(あなた)のお志を戴くのですから半襟はこれで結構です...
村井弦斎 「食道楽」
...昔尚侍がお志を無視して大臣へ嫁(とつ)いでしまったことまでもまた恨めしげに仰せられて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...うれしいお志であると姫君は感激を覚えていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いまもなお志保に心をよせている者がある...
山本周五郎 「菊屋敷」
...それあ今日までの永い間の貴方のお志は何度も申します通り...
夢野久作 「二重心臓」
...首尾ようお志(こころざし)は院へ聞え上げられました」「えっ...
吉川英治 「私本太平記」
...お志の段は忝(かたじけ)ないが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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