...もう一度座りなよ」「お志万さんのことなら...
海野十三 「奇賊悲願」
...お志万が橋渡しをして...
海野十三 「奇賊悲願」
...さう云へば此の人々はさつきの婆さん連のやうに「お志」の催促をしない...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...紙(かみ)一枚(まい)にも眞實(まこと)のこもるお志(こヽろざ)しを頂(いたゞ)く物(もの)ぞかし...
樋口一葉 「經つくゑ」
...その一切を特別なお志をもって猫にやりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...僕の両親に貴嬢のお料理を御馳走して貴嬢の御親切なるお志を知らしめたらばさぞかし悦(よろこ)ぶ事でしょう...
村井弦斎 「食道楽」
...お志であったことが違ってしまったという恨みをお告げになるのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...六条院も中宮のお志をお助けになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔尚侍がお志を無視して大臣へ嫁(とつ)いでしまったことまでもまた恨めしげに仰せられて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「出家のお志は十分にお持ちになるのでございますが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その日なら塾もあいておりますから」庄三郎はそれでもなお志保の講義を望んだ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...いまもなお志保に心をよせている者がある...
山本周五郎 「菊屋敷」
...誰か開業のお志のある方はないか...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...清い尊(たっと)いお志を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...最前からの其許(そこもと)のお志には...
吉川英治 「上杉謙信」
...天晴れなお志と見て助太刀いたした...
吉川英治 「剣難女難」
...おいいつけの事もいたしまして」「ふうむ……」「あなた様のお志の物をさしあげたところ...
吉川英治 「新書太閤記」
...……粥(かゆ)もやがて炊(た)けましょう、どうぞ、ゆるゆる御休息くださるように』内蔵助は、その挨拶(あいさつ)を謝して、『禁盃(きんぱい)の寺内に於いて、御酒(ごしゅ)を頂戴(ちょうだい)いたしては如何と思いますが、せっかくの御芳志(ごほうし)、又、この中には嫌いが少い事でもあれば、お志に甘えて、存分に喰(た)べ申す』『さあ、お気づかいなく』大盃小盃、思い思いに手にして傾けるのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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