...何時までも他所(よそ)にお尻をすえてゐられたんぢや預かつた方は大迷惑だよ...
伊藤野枝 「惑ひ」
...この魚雷のお尻のようなものが...
海野十三 「火星兵団」
...後からお尻を押してやった...
海野十三 「深夜の市長」
...「そういわないで、よく考えてみてよ」雪子は、鉛筆のお尻で、卓子(テーブル)の上をこつこついわせながら、道夫の顔を見つめている...
海野十三 「四次元漂流」
...お尻が異様に飛び出して見えた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...たとへお尻から一二番といふ處でも兎に角かじりついて卒業が出來ぬことは無いと思ふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...私のお尻をくすぐっているのは誰? 隣りのチビだわ...
太宰治 「失敗園」
...もう何回接吻(せっぷん)をした」 とか 「お尻(しり)にさわったか」とか...
田中英光 「オリンポスの果実」
...お尻の丸味を床几の上に...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...大きなお尻をぺつたりと畳につけて...
林芙美子 「晩菊」
...大黒様のお尻(しり)の辺をねらってまっしぐらに突進して来たのだった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...お尻で円座をもじりながらイライラしていると...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...頭よりもお尻を高く持あげて眞一文字に廊下を蹴つて行く姿を...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...彼らは海綿でお尻を拭いた(言葉の上のつまらぬ遠慮は御婦人がたにおまかせしよう)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お尻の割れ目がゾクゾクと鳥肌だって来た...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...お尻の上の帯をゆすぶりゆすぶり玄関の扉(ドア)を開いて...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...そのために君のお尻を濡らしておいたんだが...
夢野久作 「焦点を合せる」
...客の呑ン兵衛も※大虫の臼(うす)みたいなお尻がでんと帳場にござる日はゴネもきかないし踏(ふ)み仆(たお)しもできなかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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