...そのお宮丈(みやだけ)がくッきりと朱(あか)く冴(さ)えているので大(たい)へんに目立(めだ)つのでございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...にわかにそこへ仮のお宮をおつくりになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...……その後お宮を見ないかね?」柳沢は...
近松秋江 「うつり香」
...「……今日はお宮いるか知らん...
近松秋江 「うつり香」
...「じゃ私もう帰る!」お宮は私の後からそう呼びかけて...
近松秋江 「うつり香」
...私はとかくお宮のことについて今までよりも柳沢と私との間をなるたけ複雑にしたくないと思ったのである...
近松秋江 「うつり香」
...……お前柳沢に逢(あ)ったの?」「ほほほほ」お宮は莫蓮者(ばくれんもの)らしい妖艶(ようえん)な表情(かおつき)をして意味ありそうに笑った...
近松秋江 「うつり香」
...また柳沢とお宮と並べておいて二人がどうするか見たいと思ったから...
近松秋江 「うつり香」
...昨夜(ゆうべ)は、お宮の来るのが、遅いので、女中が気にして時々顔を出しては、「……いえ...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...お宮のことが忌々しさに気が荒立っているのは分り切っている...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...夜になるとお宮のわきの坊主の木へ怪鴟(よたか)が二羽もきてぐわっぐわっと喉を鳴らしながら闇のなかを漁(あさ)りまわる...
中勘助 「島守」
...草鞋(わらじ)と炮烙(ほうろく)が沢山奉納してある小さなお宮がある...
永井荷風 「日和下駄」
...お宮のあたりの蘆の葉がみんな片葉になって西の方へ向いていたということでござんす」身延(みのぶ)と七面山(しちめんざん)の間の裏山を越えて薬袋(みなえ)というところへ出た時分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分が先へ立ってお宮の前の鋪石(しきいし)を歩きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お宮の外へ出てしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日もお宮の境内から見てゐると...
野口雨情 「虹の橋」
...仲働きのお宮は働くより外に望みも興味もない女...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寧ろ古いお寺とかお宮とか佛像とか...
若山牧水 「樹木とその葉」
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