...青葉(おおば)がくれにちらちら見(み)える一(ひと)つの丹塗(にぬり)のお宮(みや)でございました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...お宮(みや)というものは...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...その柳沢に汚されたお宮の肉体に対して前より一層切ない愛着が増して来た...
近松秋江 「うつり香」
...「いいい」お宮は何ともいえない柔かな可愛い声を出した...
近松秋江 「うつり香」
...「お宮が、雪岡さんを見ると気の毒な気がする...
近松秋江 「うつり香」
...お宮は嬉(うれ)しさを包みきれぬように微笑(わら)い徴笑い「これから?遅(おそ)かなくって?」行きとうもあるし...
近松秋江 「うつり香」
...間もなくそれらが降りていったので私は恥かしそうに売場の番頭の前に安物の下着のようなめりんす友禅を着たお宮をつれて行った...
近松秋江 「うつり香」
...「お宮ちゃん内にいるのはいますが……」「出られないでしょうか」「雪岡さんかい?……どうぞお上んなさいと...
近松秋江 「うつり香」
...怠儀そうにして歩いてるお宮を後にしてさっさっと兜橋(かぶとばし)の方に小急ぎに歩いた...
近松秋江 「うつり香」
...三間先に走っていたお宮ははたと佇立(たちどま)って...
近松秋江 「うつり香」
...間もなくお宮は酒に赤く火照(ほて)った頬を抑(おさ)えながら入って来た...
近松秋江 「うつり香」
...それからあの耳が削いだような貧相な厭な耳だ」私も柳沢に和してお宮を貶(けな)した...
近松秋江 「うつり香」
...お宮の母親のことを本当と思いたかった...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...」お宮は、そのまゝ出て行った...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...直ぐまたそれを表に出す人間だが其様なにもお宮のことが焼けたかなあ...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...草鞋(わらじ)と炮烙(ほうろく)が沢山奉納してある小さなお宮がある...
永井荷風 「日和下駄」
...熱海(あたみ)には、お宮の松があり、逗子(ずし)には、浪子不動がある...
野村胡堂 「胡堂百話」
...母は「お宮詣り? ああ元服だね」と祝辞をのべたが...
柳田国男 「故郷七十年」
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人は見かけによらぬもの 貧弱な すっぽり
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