...長火鉢の抽斗(ひきだし)からお宝を出して...
泉鏡花 「歌行燈」
...これはお他人様(ひとさま)のお宝なのよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...でも、御安心くださいまし、お他人様のお宝には違いありませんけれども、それは、いわばわたしたちに授かりものなんですから、二人で思うように使ってしまってかまわないたちのお金なんだから……そこでわたしのものはあなたの物、あなたの物はわたしの物という寸法になるのよ、嬉しかなくって?」「なんだか、君の言うことは論理がようわからん――苟(いやし)くも自分の所有に属せざるものを、無断で勝手に使用して差支えないということはいずれの時、いずれの国の掟(おきて)にもない」「ところが、あなた、この国の今日の場合には、ちょうど誂向(あつらえむ)きにそういう掟が出来ているのですから、豪勢でしょう――そんなことはどうでもいいわ、手っとり早く、打明けてしまいましょう、実はねえ、宇津木さん、このお宝は、例のそら――お蘭さんのお金なんですよ」「お蘭どのの?」「え、え、お蘭さんのうちにあったのを、がんりきの奴がそっくりわたしのところへ持って来て、預けっぱなし、それなのよ」「ははあ――」「ですから、いいでしょう、ちょうど、わたしたちにお使いなさいって天道様が授けて下さったものなのよ、わたしたちが使ってあげる方が、あのお蘭さんや、がんりきの奴に使わせるより、ぐっと功徳(くどく)になる、またそうでもしてやらなけりゃ、わたしの癪(しゃく)の虫が承知しない」「ははあ――」と、兵馬はここで、ちょっと考えさせられました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お宝の勘定は悪くないものでござんしょうな」とお世辞を言ったのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...あらゆる物々しいお宝が...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...修道士(しゅうどうし)たちはクリナーンのたいそうなお宝(たから)をうけついだのだとうわさされた...
ダグラス・ハイド Douglas Hyde 館野浩美訳 「クリナーンの御殿」
...こうしてまさにお宝を客車で急送しているさなか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...素晴らしいお城のお宝を見せてやってくれないか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...「すばらしいお宝が転がり込む...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...鉄製金庫扉の中にはあらゆる種類のお宝が大量に保管され...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...本物のお宝とは信じなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...明らかにマーク・フェンウィックは謎のお宝の在処を見つけとる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...そこにわしのお宝がある』エイミアス・コベントリがすべて指示していた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...あのお宝をヨットに運ぶときゃ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...お宝を運び終わったら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...お宝をヨットへ乗せろ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...彼に仕えるスュラクサイ人の一人が地中にお宝を埋めたことをきくと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「お宝物の鉄砲が無くなっております」「お宝物の刀が無くなっております」と青くなって両方の王様に言いました...
夢野久作 「奇妙な遠眼鏡」
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