...どうか英雄とならぬやうに――英雄の志を起さぬやうに力のないわたしをお守り下さいまし...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...お守役(もりやく)の私(わたくし)までが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...掏摸(すり)や狗(いぬ)のお守番(もりばん)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...僕はそれをお守のようにしていつもポケットの中に入れているんです」といって...
海野十三 「怪塔王」
...お預りいたして大切にお守をすることにいたしました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...埃及(エジプト)人が永生の象徴として好んで甲虫(スカラベイ)のお守を彫ったように...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...僕たちがこれから身命を献(ささ)げてお守り申すべき御主人です...
太宰治 「新ハムレット」
...ふしあわせなお母さんをお守りください!」夕がたになると...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「少年たち」
...今私が憶えて居る人も憶えて居ない人も皆お守り下さい...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...”外科病例に医薬ハーブだけでなくお守りを使い...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...大矢少尉は大切なお守を落したと嘘をいっていくども海へ飛びこもうとした...
久生十蘭 「ノア」
...いつも私のお守(も)りばかりしていた...
堀辰雄 「幼年時代」
...今まで独身(ひとりみ)をお守りなされた大王様のおさかずきじゃ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...中には大般若のお守札が一枚落ちてゐました...
宮原晃一郎 「豆小僧の冒険」
...「これは大事なお守だが...
森鴎外 「山椒大夫」
...僕は赤ん坊のお守りをしたり勉強したりで...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...その上にお守りにサスガ(小刀)を一本つけて置く...
柳田国男 「故郷七十年」
...お守りのかわりに持っておいで」お通の帯のあいだへそれを差し入れて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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