...リンデン そしてお宅では...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...何気ないお顔で義久のお宅へ姫をお見舞ひにおいでになり...
太宰治 「右大臣実朝」
...それにお宅の御様子も見せて戴きたいように仰っしゃっていらっしゃいますから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...わざわざお宅へお伺いするほどの要件でもないのですから...
谷崎潤一郎 「途上」
...「今お宅の奥様と家のとうちゃんと薬飲んで昏睡(こんすい)してはる...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...お宅に伺うのがそりゃ楽しみなんですの...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...そこがわーさんのお宅や...
徳田秋声 「縮図」
...お宅なぞはつぶれてくれた方が両得でしたね...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...「私はお宅で初めて光子さんに会って...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...その中でも「お宅さまのはぜひ私に」などと青物仲買の商人達が先を争っていたことを思い起すと...
中島哀浪 「かき・みかん・かに」
...お宅のマルテさんも一緒にいっては?」ソレイランはいきなりこう云ったのである...
浜尾四郎 「殺人狂の話」
...夫からは根岸のお宅へも無沙汰(ぶさた)になった...
二葉亭四迷 「平凡」
...僕は先生のお宅を訪れたことがある...
古川緑波 「食べたり君よ」
...毎日午後はお宅にいらっしゃるから...
松本泰 「日蔭の街」
...「お宅はすぐ西洋館からすこし行ったところでしたね...
室生犀星 「後の日の童子」
...「お宅の前でさ、あんまり酔ってたから送ってったんでさ」と段平が云った、「なにかあったんですか」「厄介をかけて済まなかった」と彼は云った...
山本周五郎 「へちまの木」
...ほんとに済みませんけどもこの事はお宅の先生へも秘密にしてくれませんか」私は思わず吹き出すところであった...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...立慶河岸(りっけいがし)のお宅へも道頓堀の芝居へも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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