...「けど、そのお婆ちゃん、帝政時代の露西亜の法学士で、偉いお婆ちゃんらしいねんわ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...妙子は又その「お婆ちゃん」の逸話を持って帰って来て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その『ごぜえます』のお婆ちゃんにも会うてみたいな」と...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「お婆ちゃん」とは云うけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「お婆ちゃん」が俄(にわか)に表情を厳粛にして云った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「お婆ちゃん」も一廉(ひとかど)の論客で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...論議はいつの間にか「お婆ちゃん」とカタリナの親子喧嘩(げんか)にまで発展して行った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...特に後姿の若く見える「お婆ちゃん」の影を見送りながら云った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「あのお婆ちゃん...
谷崎潤一郎 「細雪」
...出してやるお婆ちゃんもえらいもんやな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今度は独逸から英吉利へ渡るねんな」「英吉利嫌いのお婆ちゃん...
谷崎潤一郎 「細雪」
...妙子は「お婆ちゃん」の真似がしたくなるのを怺(こら)えながら云った...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...」「そう……」「ね、坊や! 皆うちにまだいるの?」「うん、お父さん家にいるよ、お婆ちゃんも、小母ちゃんも銀座の方にこの頃通って、とても夜おそいの、だから僕だの父ちゃんが、かわりばんこに駅へむかいに行くんだよ……」お君さんはおこったように沈黙って海の方を見ていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...八日の午後から徳山の岩本のおばさんがカヅ子という六つのお婆ちゃん子をつれて来られ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...上り屋敷でおりてから(真直かえりました)お礼に佐藤さんのところへよったらば、赤坊がそりくりかえって泣いていて、お婆ちゃんが、もてあましているの、さち子さんおなかをわるくして二階に臥ているというので、上って見たら、その声もきこえず眠っている、下では行坊わめいているので、私は市場へ買物にまわる、そのついでに乳母車にのせてやろうと、おばアちゃんをすすめて車にのせてひき出してやったら、ハア、ハア? とふりかえって顔を見てすっかり泣きやみました、そこで上りやしきの駅の横で電車を見物させて、私は市場へまわり買物しようとしたら、きょうは肉なしデーでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人間国宝の菊村のお婆ちゃんに感染し「あたいにも買っておくれよ」と...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...さだめし、お婆ちゃん、夜も文鳥を抱いて寝てござろうが、命松丸のようなオネショまでが感染(うつ)らなければいいがと案じている...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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