...お墨付をもらっていられる...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...祕傳書とお墨付は搜し出せない」「何處へ隱したのでせう」「それが判りや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...各位は首を捻り、腕組みをし、貧乏ゆすりをし、俄(にわ)かに咳(せき)をし鼻をかみしめて、それぞれ腹蔵なく妙案を開陳したが、やがて口の重い金太が、「うん、……そのことで考げえたもんだったが」そう重々しく云って銀太を見た、「あのう、それ、あれよ、……神田の柳原の土堤(どて)に、うす馬鹿の乞食がいたもんだろう」「青瓢箪(あおびょうたん)みてえなあの若造か」「うん、あいつだ、……あいつでやれねえかと、いま考げえたんだったんだが」「だっておめえ、あのうす馬鹿をどうするんだ」「うん、それなんだが、あれをだな、なんとかくふうして、天一坊みてえに仕立ててだ、そうして大家に押っ付けたらどうか」「あのうす馬鹿の乞食をか」「あのうす馬鹿の乞食をよ」金太は右足の拇指を静かに動かした、「あいつによ、うん、お墨付とか、短刀とか、まあそういった、……こいつはありきたりの物で、なんとかうまくまじなってよ、こんな物を持ったこんな人間がいたんだが、こう云って大家に押っ付ければ」「うまい、その件は絶妙じゃ、それじゃ」不識斎先生が、思わず前へ乗出したので、着物の膝が――地が脆(もろ)くなっていたのだろうが――びりびりと大きく裂けて口をあいた...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...第六席 尊きお墨付と短刀のこと並びに御落胤危うくお漏らしのことこの雨の日より僅か数日して...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...その膝の上のお墨付と...
夢野久作 「名君忠之」
...お墨付の上に……」と尾藤内記が慌てて取上げようとした...
夢野久作 「名君忠之」
...お祖父(じい)様ア……お祖父(じい)様ァ……お祖父(じい)様えのう……」クシャクシャになったお墨付と馬の絵が...
夢野久作 「名君忠之」
...なにか丞相のお墨付(すみつき)でも拝領できれば...
吉川英治 「三国志」
...秀吉は心からこのお墨付一通で...
吉川英治 「新書太閤記」
...占領地の山とか田とかをお墨付(すみつき)として...
吉川英治 「新書太閤記」
...じゃあ、お墨付は、届いたね...
吉川英治 「新書太閤記」
...羽柴どののお墨付はいただいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...宋(そう)の太祖(たいそ)武徳皇帝のお墨付(すみつき)を伝来の家宝に持っているどえらい名家があると聞いたが」「それさ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ごく密々なお墨付が下ったのだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...かたがたお墨付をいただいたから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お墨付を失ったりしたら...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...お墨付ではない...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...お墨付で払ってやる」「桂さんと来たら...
吉川英治 「松のや露八」
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