...そこにお寺のお堂のようなものが立っていました...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...お堂の入口にちかづきました...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...弁天様のお堂があるし...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...お堂の石段を上つて行つて...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...お堂へ行って」と...
直木三十五 「南国太平記」
...深雪は、南玉の手の中で、痛む身体を、起しながら「庄吉は?」「庄吉? 大丈夫、さ、早く、お堂へ行って...
直木三十五 「南国太平記」
...お堂のわきの障子のたつてるところへいつて「お頼み申します」といつたら「はい」といつて頭を青青と剃つた若い坊さんが顔をだした...
中勘助 「銀の匙」
...巨きなお堂のなかへ土足でがたがたと這入る...
林芙美子 「新版 放浪記」
...その時もこのお堂が利用される...
北條民雄 「癩院記録」
...あれは何と云ふお神楽の演技だつたかひよつとこの面冠つて釣糸垂れるお神楽師の糸の尖がお堂の下に店ひろげてゐる飴屋の大きな柿いろの日傘へとどいてゐると云ふスケッチなのである...
正岡容 「大正東京錦絵」
...大仏のお堂の後ろのおそこの処へ来て夜は鹿が鳴きますからよく聞こえます...
正岡子規 「くだもの」
...母などが直ぐ大工を呼んで立派なお堂を建てたらと言い出すごとに...
室生犀星 「幼年時代」
...下のお堂から、弥撒のパイプオルガンが静かに響いて来るし、聖歌を枕にしてるみたいで、うっとりいい気持ちに眠くなるし、セーヌ河が真下で木の芽を吹いているしね...
横光利一 「旅愁」
...清正公様のお堂の蝋燭で洟(はな)でもかんで...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...あの廊の端(はず)れに見える小さいお堂がそれでございますよ」「ありがとう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...なんの気もなくこのお堂へ連れられてきてみると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お堂の西側にしゃがみ込んで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あのお堂の中にいる女を括(くく)しつけて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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