...おれは唯(ただ)お前に尋ねるのだ...
芥川龍之介 「アグニの神」
...お前はこれから探険船若鷹丸(わかたかまる)へつれてゆかれる...
海野十三 「大空魔艦」
...私がどうしてもずるずるに居据って出てゆかなかったのでとうとうお前の方から姿を隠してしまったのだった...
近松秋江 「うつり香」
...「お前さんの儲かる耳よりな話なんだがね...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...お前は子供の時から度胸がなくっていけない...
夏目漱石 「三四郎」
...「お前さん、私は、私は口惜しいツ」お粂は矢庭にその胸に飛付くと、身を揉んで泣き出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前の言ふ事を本當にしよう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前は先刻(さっき)そう言ったはずだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「お前はお玉といふのだな」「え」「お銀とは本當の姉妹か」「え」「生れは何處だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前の化粧道具の中から牡丹刷毛(ぼたんばけ)を盜(と)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おなかさんお前も見て知ってるじゃあねえか...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...そして、妻よ、お前はいる、殆ど僕の見わたすところに、最も近く最も遙かなところまで、最も切なる祈りのように...
原民喜 「鎮魂歌」
...お前(めえ)のおたふくづらに泥糞を塗りこくつただけのこつてねえか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...いましがたぱちぱち音を立てながら燃え出したばかりらしい暖炉の火をじっと見守っていたのは……その夜遅くまでのお前との息苦しい対話は...
堀辰雄 「菜穂子」
...私はT村からお前の兄たちの打った一通の電報を受取った...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...お前より値打ある勇士を殺したこともある...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...今夜お前達が寝ているうちに...
水野葉舟 「北国の人」
...そして明日お前さんは僕と一緒に湯元まで降りようじゃアないか...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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