...又彼等の或ものはお兄様(にいさま)と僕を呼びたかつたかも知れない...
芥川龍之介 「変遷その他」
...お兄様にようくお礼を申してくださいまし...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「お兄様――二人に...
直木三十五 「南国太平記」
...お兄様」「物の本にはそう書いてあるね――ところで」「お兄様はお兄様でいいんでしょう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「それじゃ行って見よう、牛込の綾子さんの家をもう一度捜したら――」「駄目よ、お兄様、長州風呂の中に、日本紙を焼いた灰が沢山あったわ...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...お兄様の方が大将だと思われたんだワ...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...「お兄様、どうなるんでしょう」日頃一番陽気で、一番智恵の廻る燿子は、こんな羽目に陥(お)ちると、無口で悲しそうな綾子ほどの落ちつきもありません...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...銅板は盗まれた――が残るフィルム「お兄様...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...「何? お兄様」「毒瓦斯(ガス)の匂いだ...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...「信ちゃん、僕はもう出ない、このまま帰って了(しま)うから、後を支配人(マネージャー)と相談して、いいようにしてくれ」立ち上ろうとするのを、「あれ、お兄様、そんな事を仰(おっ)しゃっちゃいけません...
野村胡堂 「天才兄妹」
...お兄様」「そうかい」そんな会話...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「あなたはお兄様なのですからお助けください」と源氏にその杯をお譲りになるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...花子さんはそれを見て、「お兄様、お人形が焼けなかったからポチもきっと無事ですよ...
夢野久作 「犬と人形」
...もしお兄様が御覧になりましたならば...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...お兄様もその日はお加減がわるかったのを...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...お兄様と私とがホントの兄妹でないという証拠に...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...どうぞ……どうぞ今のお声をモウ一度聞かして……聞かして頂戴……聞かして……聞かしてエ――ッ……お兄様お兄様お兄様お兄様……おにいさまア――ッ……」私は眼瞼(まぶた)が痛くなるほど両眼を見開いた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お兄様...
夢野久作 「瓶詰地獄」
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