...「お兄様の御生前には...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...何しろ評判のよくない人でしたから」「小田切さんの妹さんは宮本夫人とお兄様との関係を知らないんでしょうか?」「知っておりましょう...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...芹川さまのお兄様が...
太宰治 「誰も知らぬ」
...貴方のお兄様に頼んでお父様にでも...
橘外男 「仁王門」
...お兄様はほんとうに湖の底に待っていらっしゃる...
夢野久作 「ルルとミミ」
...「あれッ」斬られたのは、佐の市ではなくて、刃の下へ飛込(とびこ)んで来た妾のお元、「お兄様、面目ない、――私はお前の妹のお元、悪人の手に誘拐(かどわ)かされて、心にも無い妾奉公、親の讐(かたき)とも知らずに此奴(こやつ)に身を任せました、兄上様許して――」「何? 妹、お元? お前は此処(ここ)に居たのか、どれどれ、側へ寄って触らせて見せろ、お元ッ」「お兄様、私ア斬られました、――お前の身代りに――本望、お詫びはあの世で――」「何? 斬られた? 妹ッ」盲と断末魔の女と、探り寄り探り寄り、血潮の中に犇々(ひしひし)と掻い抱(いだ)きます...
野村胡堂 「禁断の死針」
...「お兄様というと?」中年輩の立派な西洋人は...
野村胡堂 「天才兄妹」
...「信ちゃん、僕はもう出ない、このまま帰って了(しま)うから、後を支配人(マネージャー)と相談して、いいようにしてくれ」立ち上ろうとするのを、「あれ、お兄様、そんな事を仰(おっ)しゃっちゃいけません...
野村胡堂 「天才兄妹」
...「こんな物騒な時だから、会社の方へよく話して、代(かわり)の者を行って貰おうかしら」と言いましたが、「大丈夫よ、お兄様、私が引受けますから」勇美子はなんか自信があるらしい事を言ってニコニコして居ります...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...お兄様たちによろしく...
林芙美子 「谷間からの手紙」
...そういえば篠原さんでもお兄様(あにいさま)がきのう御帰京になりましたとネ...
三宅花圃 「藪の鶯」
...お兄様はホントウはもうズット前から...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...けれどもお兄様...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...それは何故かと申しますと、お兄様はもしや、お兄様の本当のお母様を御存じなのではないかと思われますからで御座います...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...只変らぬは御両親、お兄様や姉様や、又は家来の顔ばかり...
夢野久作 「白髪小僧」
...……あたしは……妾(あたし)は心からお兄様を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...モウ号外まで出ているのに……オンナジ処に居ながら御存じないなんて……」「……………」「……あのねお兄様...
夢野久作 「一足お先に」
...お独りで喰べていないで、お兄様にも、その干柿を分けてお上げなさいませ」常磐が云うと、「喰べる?」乙若はもう自分の欲望は足りた顔つきで、串を二つに折り、その半分を兄へ出した...
吉川英治 「源頼朝」
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