...知らない名の女の人から書面が参りまして『お兄様のお遺骨は私が頂戴いたしました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...芹川さまのお兄様が...
太宰治 「誰も知らぬ」
...お兄様はほんとうに湖の底に待っていらっしゃる...
夢野久作 「ルルとミミ」
...お母様は、きっと、嬉しくお思いでしょうが、お兄様も、お父様も、百城様を御覧になったら、決して、お叱りにはなりますまい...
直木三十五 「南国太平記」
...お兄様」「物の本にはそう書いてあるね――ところで」「お兄様はお兄様でいいんでしょう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「お兄様、どう? 私、きっと悪者がいろいろな細工をしているに相違ないと思うの...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...ね、お兄様、一週間ばかりお暇はありません?」「ある、丁度練習も済んだし、日本アルプスへでも行こうと思っていた時だ、平泉へ行こう...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...賃金を倍にすると言っても駄目だ」「お兄様」「僕はもういやになったよ」「お兄様そんな事では駄目よ...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...三「お兄様、今日はまあ何(ど)うなすったの?」信子は片手に楽譜を持ったまま、追いすがるように斯う申しました...
野村胡堂 「天才兄妹」
...「お兄様、怖い」犇(ひし)と兄に抱きつく美保子は、もう十九の娘盛りですが、両親に早く別れて、兄を父親のように育って来たのです...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...女中 よし子様のお兄様がいらっしゃいましたけれど……あさ子 あたしじゃないでしょう...
森本薫 「みごとな女」
...寝ても醒めてもお忘れになりませんでした……その思いがお兄様と私の姿にあらわれて...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...お兄様以外のお方にどうしてお眼にかけることが出来ましょう……と思いまして……...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...ホントの事を判断して頂くお方はこの世にお兄様お一人しか...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...お兄様のお丈夫なお姿を拝見したいとそればかりを神様にお祈り致しております...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...一人ポッチでここに居る……お兄様は妾をお忘れになったのですか……」「お兄様もおんなじです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...だってお兄様が熱海からお送りになった...
夢野久作 「二重心臓」
...「お兄様――」「なんだい...
蘭郁二郎 「睡魔」
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