...何しろ評判のよくない人でしたから」「小田切さんの妹さんは宮本夫人とお兄様との関係を知らないんでしょうか?」「知っておりましょう...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...兄個人のですから外務省とは全然関係ございません」「ではお兄様個人の秘書?」「はい...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...実に自分ながら不思議ですよ」女はいとゞうれしげに「たとひうそでも其お言葉は忘れません」「うそかまことか今に屹度しれますよ……お兄様も今頃は熱海へおつきでせうが...
田澤稲舟 「五大堂」
...「お兄様」深雪が...
直木三十五 「南国太平記」
...乱れて来ているらしい」「妾――お兄様...
直木三十五 「南国太平記」
...「悪いと言えば、このヴァイオリンだよ、軽井沢でひいた時はこんなでなかったが、今朝絃(いと)をかけ直して調子を合せて見ると、すっかり音色が変って居る、こんな馬鹿なストラドヴァリウスはあるものじゃない」パッと振り上げたヴァイオリン、三万円の名器を柱に叩き付けようとする手に、信子は必死(ひっし)と縋り付いて、「あれ、お兄様、そんな事をなすってはいけません...
野村胡堂 「天才兄妹」
...「お兄様、自動車は正面衝突したんでしょう...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...お兄様の太い男性的な文字――私はその幾行かの上を対角線状に躍る眼を走らせました...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...お兄様が阿古屋に扮(ふん)して出てお出でになりましても...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...「お兄様と私とはやっぱり不義の子だ...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...それは何故かと申しますと、お兄様はもしや、お兄様の本当のお母様を御存じなのではないかと思われますからで御座います...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...お兄様のお丈夫なお姿を拝見したいとそればかりを神様にお祈り致しております...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...「……お兄さまお兄さまお兄さまお兄さまお兄さま……お隣りのお部屋に居らっしゃるお兄様……あたしです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お兄様の許嫁(いいなずけ)だった……貴方(あなた)の未来の妻でした妾……あたしです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...アンマリ早くエラクなり過ぎて恐しいみたいじゃないか」「そうしてお兄様の方の成績はドウ?」「お前とウラハラだ...
夢野久作 「二重心臓」
...「お兄様ってば……あたしですよ...
夢野久作 「一足お先に」
...ホホホホホホ」「……………」「お兄様は昨夜(ゆうべ)の出来ごと御存じなの……」「……………」「……まあ呆れた...
夢野久作 「一足お先に」
...お兄様のポケットだもん」「こいつ……」「はっははは...
蘭郁二郎 「睡魔」
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