...お伽堂の女房の手紙が糸七に届いたのは...
泉鏡花 「薄紅梅」
...永い間のお伽噺(とぎばなし)が御破産となる...
海野十三 「予報省告示」
...「まるでお伽噺(とぎばなし)に出てくる神様みたいなことを言ったんだね」と画家の友人は私に言うのだった...
高見順 「如何なる星の下に」
...他のお伽噺に較べて...
太宰治 「お伽草紙」
...なんだかお伽話を読んでいるような気がするんです)と...
田中貢太郎 「蟇の血」
...女子(むすめご)にお伽をさせるがよかろう」従者はお作の顔を見た...
田中貢太郎 「妖怪記」
...お伽噺にあるような素晴らしい空想の世界が描き出されたのであった...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...非常に面白いお伽噺(とぎばなし)の話の節が...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...お伽噺の中にはないんですか...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...お伽噺になりますよ...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...夢想兵衛のお伽噺(とぎばなし)を吹き込まれたりしているうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...お伽になることなら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そんな運命が私に來ると想像するのはお伽噺(とぎばなし)です――白晝夢ですわ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...古いアメリカ版のお伽ばなし集で...
牧野信一 「五月六日」
...私の頭の中はお伽の国になつて...
牧野信一 「駒鳥の胸」
...ちょうど『お伽噺』の事を思いだしたところだったので...
牧野信一 「地球儀」
...親のうちへよ――公方さまのお伽(と)ぎをしたという人を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...しかしここにもお伽噺の世界への強い興味が存することは認めてよいであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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