...こう云うお伽噺(とぎばなし)を読んで貰(もら)うことの楽しみだったのは勿論である...
芥川龍之介 「少年」
...だからお伽噺の作者にとつては...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...段々解る)その三崎町のお伽堂とかで蟠(とぐろ)を巻いて黒い舌をべらべらとやるのかい...
泉鏡花 「薄紅梅」
...独逸から帰朝して以来は終に全くお伽噺に没頭し...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...奇怪なるお伽噺でしかなかったのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...「お伽草子(とぎぞうし)」という短篇集を作り上げた...
太宰治 「十五年間」
...「お伽草子」を書き上げて...
太宰治 「十五年間」
...あんたまだお伽詩(とぎし)の暗誦(あんしょう)がよくできてなかったわね」とオーレンカは言って...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...どうやらお伽噺に出てくる鶏足の百姓小舎に似ている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...「国の歴史や伝説やまたお伽話(とぎばなし)でもその国の自然を見た後でなければやっぱり本当には分らない...
寺田寅彦 「異郷」
...色々の美しいタチングな場面が丁度そのお伽噺の挿画のように順々にめくられて行く...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...お伽噺(とぎばなし)の中の王子のように成人したのであった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...闇(やみ)の夜にぼそぼそお伽(とぎ)ばなしをしたばかりで...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...」私はほほえましくお伽噺(とぎばなし)のように言った...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...たくまないお伽話(とぎばなし)の作者(さくしゃ)だった...
アナトール・フランス 岸田國士訳 「母の話」
...お伽噺の中(うち)でも好いんだから...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...お伽噺をして貰ふこと...
牧野信一 「毒気」
...お伽噺が神話の沈渣であるという言葉の真実を省みさせられる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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