...団十郎が井侯をお伴(とも)にしないまでも切(せ)めては対等に交際して侯伯のお伴(とも)を栄としない見識があって欲しかったといった...
内田魯庵 「四十年前」
...そのお伴(とも)は相変らず私である...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...これはお伴(とも)の方(かた)が直ぐお持ち帰りになろうというのを...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...降っても照っても父のお伴して山を歩きまわり...
太宰治 「十五年間」
...これからわっしどもも先生と御新造のお伴(とも)をして...
中里介山 「大菩薩峠」
...ぜひお伴を致しましょう」「しからばそのうちと言わず...
中里介山 「大菩薩峠」
...叔母さまのお伴だから...
久生十蘭 「キャラコさん」
...お伴します」「すぐそこ...
久生十蘭 「金狼」
...それでも私はよく芥川さんのお伴をして峠や近所の古驛などを見てまはつた...
堀辰雄 「高原にて」
...行く先々には踏台がお伴をしなければならなかった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...十二日のお葬式には最後のお寺詣りまでずっとお伴しました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お母さんのお伴をして送りにゆきましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...若宮をお伴いして東宮へ参ったあとで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...日のお伴(とも)(春の彼岸(ひがん))彼岸に日天様(にってんさま)のおともなどといって...
柳田国男 「年中行事覚書」
...お伴れさまならお帰りになりましたわ」得石の手が...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...旦那のお伴れは旦那を知らねえと云ったんですかね」「それはおれにもわからない」と正四郎が云った...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...貴方(あなた)をこの部屋にお伴いたしました目的と申しますのは他事(ほか)でも御座いませぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...今度は心のみ父上のお伴をして...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索