...一年中のお仕着せが紺木綿(こんもめん)の袷(あわせ)一枚と紺単衣(こんひとえ)一枚...
中里介山 「大菩薩峠」
...気の短い道庵は、お仕着せや、そのほか旅の用意をその場で調(ととの)えて、それを風呂敷に包んで、米友に背負(せお)わせました...
中里介山 「大菩薩峠」
...矢絣(やがすり)のお仕着せに包んだしなやかな四肢(てあし)の線を見ただけで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お仕着せに一本づつだぜ」喜三郎は最初の一本――赤い紐で徳利の口に目印をつけたのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...装束(しょうぞく)は皆んな主人のお仕着せですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...例のお仕着せで何んの変化もありませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人共粗末なお仕着せ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――旦那樣は帳尻にはやかましかつたさうです」「法印は?」「あれは自分の部屋でお仕着せの寢酒をやつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...松坂木綿(まつざかもめん)の、唯のお仕着せ、やゝ小柄で元服したばかりの、青々とした額、いかにも爽(さわ)やかな感じのする青年です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――その代りお仕着せの酒をお代り頂戴と來るのもお前だけだらう」「へツ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...遠州縞(ゑんしうじま)のお仕着せ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少々汚れたお仕着せの名刺を取出しました...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...城にはないお仕着せじゃなく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...いずれも酒場のお仕着せらしい馬糞紙製の王冠をすッとこ冠りにし...
久生十蘭 「魔都」
...金モールつきのお仕着せを著た従僕がゆらゆら揺れながら立っていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...お膳もお仕着せもすててわたしの許を去った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大学のお仕着せを着た四十恰好の頭を分けた小使が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お仕着せらしいのを着かえているが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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