...俺の疑心暗鬼であったか』お人好しの僕は一概にそう信じて了ったのだった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...お人好しの博士は初めて自分の禿頭に気が注(つ)いたやうに一寸変な顔をしたが...
薄田泣菫 「茶話」
...」お人好しの詩人は...
薄田泣菫 「茶話」
...私はお人好しのやうにただにやにやと笑つて...
薄田泣菫 「独楽園」
...兄貴はお人好しで...
田中貢太郎 「春心」
...どうせ君はホイスラアになるには少しお人好し過ぎるんじゃ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...お人好しの加世子の母だったので...
徳田秋声 「仮装人物」
...ありゃお人好しだっていってたよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...★お人好し氏は漫火(とろび)にあたる...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...彼等は単にお人好しの小説家で...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...* ジャンは中世以来馬鹿・お人好し・の意に用いられ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...アントニーの鼻の表現は余程のお人好しか好色漢の色彩を帯びたものであったろうと想像されます...
夢野久作 「鼻の表現」
...隣の部屋でツイお相伴(しょうばん)をして聞いちまいましたが……」どうもお人好しだけに...
吉川英治 「江戸三国志」
...毎晩稼(かせ)ぎに出かけるのだろう」「ところがそうじゃありません」お人好しの率八は...
吉川英治 「江戸三国志」
...天性のお人好しだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一条朝成なんてお人好しな者までが謀叛の火だねみたいに物騒がられて...
吉川英治 「源頼朝」
...お人好しかな?」迷い出すと限(き)りがない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お人好しだったに違(ちげ)えねえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索