...」「お互いに討死ですかな...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...君らのいるところから五六歩のところだ」三人はお互いに手をしっかりとにぎりあいながら水の中を歩き出した...
海野十三 「恐竜島」
...お互いに考えんがためである...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...同じような原始的芸術から進化する途中に偶然分れた二つ道が幾千年の後に再びここに相会してお互いに驚き合っているような気もする...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...さてこうしてお互いの対立を発生せしめられた存在(物・客体的実在)と意識(心・主観)とであるから...
戸坂潤 「科学論」
...お互いに相手が挙国一致の破壊者だと主張しているのだから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...方向がお互いに逆なのではなくて...
戸坂潤 「思想としての文学」
...更にお互いに特殊図書館としての長所の分担等...
中井正一 「野に山にかかる虹の橋」
...「お互いのざまをみろ...
永井隆 「長崎の鐘」
...だがラスチニャックとデルフィーヌはお互いに最も激しく快楽を享受するには絶好の条件下で巡り会ったともいえた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...お互いスキがあったらぶっ倒して此処の家を乗り取ろうと...
三好十郎 「冒した者」
...みんながお互いにそれは私の領分でないと...
柳田國男 「地名の研究」
...あっしこそ勘弁しておくんなさい」「お互いに礼儀は正しいわけだ」と云って...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...お互いに舞台上の演出効果――蔭の花を持たせ合って...
夢野久作 「近世快人伝」
...脳髄の反射交感作用によって統一されてお互いに調和を保ち合いつつ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お互いの働きは、日頃のしめし合わせの通り、たとい味方の者が、目の前で多くの敵に囲まれようと、主君のご安危(あんき)をたしかめぬうちは、互いに顧(かえり)み合わぬことだ...
吉川英治 「黒田如水」
...あの時代のお互いのすがたや...
吉川英治 「三国志」
...いずれお互いに、もっと立身したら、奢(おご)りもしよう...
吉川英治 「新書太閤記」
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