...僕 愛の為に? 文学青年じみたお世辞は好(い)い加減にしろ...
芥川龍之介 「闇中問答」
...またそこのかみさんがお世辞者だから...
岩野泡鳴 「耽溺」
...お世辞(せじ)のつもりか...
海野十三 「地球要塞」
...あれだけ才のある人は見たことがないって家元さん口癖のように云ってらっしゃるわ」「お世辞さ」「羨しいより憎らしいわ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...お世辞たらたらな慰撫状を伯爵に送ったが...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...竹一のお世辞の「惚れられる」事の実現では未だ決して無かったのでした...
太宰治 「人間失格」
...なるほど仰るとおり効き目のいいのにはお世辞でなく驚きました...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...」ホームズはこのお世辞に手を振ったが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...彼女の方にお世辞があるのではなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そのお世辞に魅せられて滑(なめ)らかに話が合って...
中里介山 「大菩薩峠」
...それとも一遍のお世辞ではないか――さて黙して読むことまた少時(しばらく)...
中里介山 「大菩薩峠」
...先方の単純なお世辞で...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間は面よりな心が大事だからね――そのくらい見え透いたお世辞はないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...妹にお世辞を言うような兄ではありませんが...
野村胡堂 「九つの鍵」
...お世辞かも知れなかったけれども...
火野葦平 「花と龍」
...予がおそらくお世辞であろうと思った彼の言に対する自分の感謝の念を言葉に現わすことを得ないようにさせたからである...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...我が同胞は無駄にお世辞を言いません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...あれは皆な可哀相なお世辞だつたのか――部屋の中を見渡したゞけでもお蝶は...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
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