...まァお上りなさい...
石川啄木 「鳥影」
...どうかお上りなすって」ゴリラは案外人間らしい口を利いた...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...また其處からお上りになつて安藝のタケリの宮に七年おいでになりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...「まあ、お上りなさい...
薄田泣菫 「茶話」
...まアお上りなすつて下さい...
高濱虚子 「俳諧師」
...何卒お上りと云うのを...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さあさあそなとこにおらんとずっとこちらへお上りやす...
近松秋江 「霜凍る宵」
...お上りくださいまし」こう言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...お茶を一つお上りなさいまし」与八は...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからお上りくださいませ」無名丸の方でも...
中里介山 「大菩薩峠」
...どのみち、お約束ですから明朝はあなたを立たせて上げますけれど、お上りにしても、お下りにしても、長くてここ一月の後、この福井へ廻り道をなさらないと恨みますよ、そんなことを言っていると、もう焦(じれ)ったいわ、看板を買い、株を買い、自前になるとかならないとか、そんなこと間緩(まだる)くて仕方がない、今晩からでも廃業して、一本立ちの温泉宿のおかみさんと言われて人を使ってみる身分になりたい、いやいや、明日からまた、世間様の機嫌気づまを取って暮すことになるかと思うと、うんざりする...
中里介山 「大菩薩峠」
...お上りよ」「珍しいものだねえ...
林芙美子 「暗い花」
...お上り」御用聞きはスーツ・ケースをひったくって...
久生十蘭 「虹の橋」
...なお上りて徳川の初代にありては天海僧正の如き...
福沢諭吉 「学問の独立」
...さあお上りなさいと云ふまでは...
槇本楠郎 「母の日」
...帝劇の四階へ並び群玉舎也奈貴「群玉舎」はお上りさん専門の下谷の大旅館...
正岡容 「大正東京錦絵」
...それだそれだ……」「あ……それなら向うの突当りの梯子段(はしごだん)をお上りになると...
夢野久作 「女坑主」
...「それなら何卒お上り下さい...
若山牧水 「熊野奈智山」
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