...お一人でお出懸になつたんで御座いますか?』『昌作(しやうさん)と二人です...
石川啄木 「鳥影」
...……あなたは、小説がおすきでいらっしゃいますのを、お見受け申しましたから……ご存じかも知れませんけれど、そのお一人の、糸七さんでございますが...
泉鏡花 「薄紅梅」
...「お一人でこんな処にいらしたの? いつホールを脱け出しておしまいになったか...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...同じお一人のお父上の子...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...お一人でおいでになった時は...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...たったお一人でどんなにお淋(さび)しいことかと...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...ボートを持って来ております」「あなたがお一人ですか」「ええ...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...それともお一人なのであろうか...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...「額の禿げ上った、背の高い?――婆さん、あの長い刀の御武家の背が、高かったのう」「一番えらいらしい――」婆は、首を振って、仁十郎を、じっと見て「けれど、四十を越していなさったが――」玄白斎が「その外のは、三十前後ではなかったか?」「はい、お一人だけは、二十八九――」「それは、少し、太った――」「はいはい、小肥りの、愛嬌のある――」玄白斎は「馬子っ」と、叫んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...じゃア、ほんとにお一人...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...日中もお一人では外へ出ないやうにいたして居りました」「その敵といふのは?」笹野新三郎は聽耳を立てました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...静江 お一人?……浜口は?秋元 応接間のほうへ行かれました...
久生十蘭 「喪服」
...毎年の例で奥さんだけお一人お残りになっていらしったので...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...随分此処は暖いのね……だけれど貴女お一人? 芳子さんはどうなすったの」「芳子さん? あっちだわ」「何故貴女一人放って行らしったんでしょう...
宮本百合子 「いとこ同志」
...思うことも書きかわしうる方はまだお一人この方があるとお思いになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」「お一人にお目にかかりお一人にお逢(あ)いせぬ訳にはまいられませぬ...
室生犀星 「姫たちばな」
...お一人はヘルメットを召した……」「ウン...
夢野久作 「女坑主」
...家臣も召されずただお一人で……」眼に涙をためていう言葉であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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