...六階から下をみおろすと...
上村松園 「余齢初旅」
...暗やみの地上を見おろすようなしぐさをしましたが...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...こつちを見(み)おろすこともできるはずである...
大下宇陀児 「金魚は死んでいた」
...その頭をめがけてはつしと打ちおろすのです...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...しかしボートから水を真下に見おろすといくつかの非常にちがった色をもっているように見える...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...舷側(げんそく)から見おろすと一隻(せき)のかなり大きなボートに数人の男女が乗って...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...窓から見おろすとそこは中庭で...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...山腹から谷を見おろすと...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...柩をおろすのに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「先生のおっしゃるところを伺っておりますと、子をおろすとか、間びくとかいったような行いが、たいそう悪いことのようにも聞えますし、また、そうでもないことのようにも聞えますが、いったい、どちらなんですか」「お雪ちゃん、お前さん、またなんで、それが善いことか悪いことか、そんなに気にかけなさるんだい――どっちだって、お雪ちゃんなんかの知ったことじゃない」「でも、先生は、そういうことを心得て置くがいいと教えて、ここまで、わたしを教え導いて下さったのじゃありませんか」「心得て置くがいいったって、お前、程度というものがあらあな、この辺でいいよ、この辺で打切っちまおうよ、面倒臭いから」「いけません、先生、すでにお話し下さらないなら格別、もう、ここまでお話し下さって、ここでやめてしまっては、本当の教育にはなりませんね、かえって、人に煮えきらない疑問を持たせて毒になりますから、わたしは承知いたしませんよ、わたしが承知しましても、わたしの研究心が満足しませんから」「こいつはむつかしいことになった、お雪ちゃんの逆襲だ、こいつはたまらねえ」「わたしは、心ゆくばかり伺ってしまわなければ満足しない病があるんでございます、こんな機会に、またとない先生から伺って置かなければ、生涯の大事な学問をしそこなってしまいます」「驚いたね、こうまで逆にとっちめられようとは思わなかった、こうなると、道庵も、もう後ろは見せられねえ、何でも聞きな、あけすけに――矢でも鉄砲でも持って来い」急に力(りき)み出して、啖呵(たんか)を切ったものですから、お雪ちゃんがまた笑い出して、それでもこの機を外さないように、抜け目なく問題を持ちかけてしまいました――「では伺いますが、先生、お江戸には中条(ちゅうじょう)ってお医者があるそうじゃございませんか」「なにチュウジョウ――そんな医者は知らねえ、そりゃたくさんの藪(やぶ)の中には、そんな筍(たけのこ)もあるかも知れねえが、いちいち姓名は覚えちゃいられねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...上下(うえした)を擦(す)り硝子(ガラス)にして中一枚を透(す)き通(とお)しにした腰障子(こししょうじ)に近く据(す)えた一脚の椅子(いす)に腰をおろす...
夏目漱石 「野分」
...私はもう自分も殺されるような気がして」とおろおろするばかりです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...商売道具の御用の提灯をおろすと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四日目になつて十の千兩箱を取おろすと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...久美子は網棚からスーツ・ケースをおろすと...
久生十蘭 「肌色の月」
...古松屋というのに荷をおろす...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...ちょうど自分の肩からいやな重荷をおろすような・また奴隷の衣を脱ぐような・気がするからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「いま綱をおろすから...
山本周五郎 「さぶ」
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