...美しいと感じたものを、そのまま美しく表現しようと努力する甘さ、おろかしさ...
太宰治 「人間失格」
...仙台くんだりまで来て小供のするような迷信的なことをするおろかしさを怒りもすればあわれみもした...
田中貢太郎 「雀が森の怪異」
...自分のしんが燃えつきるとそれで歴史のともしびも燃えきったように思うおろかしさ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それはあまりにも私の他の部分のおろかしさを暴露するばかりでございましょう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――おれのこのおろかしさは...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...このおろかしさがなによりの武器だ」と光辰は微笑した...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...おろかしさよと、ようやく、彼の酒気が身のうちでほのぼのと色を醸(かも)しかけていた...
吉川英治 「私本太平記」
...おそらくは、文明は、科学は、もっと進歩するだろうが、人間の堕落は、にくまないものをも大量殺戮(さつりく)するその残虐さと、おろかしさを、もっとやるのではないか、というふうなことを書いています...
吉川英治 「親鸞聖人について」
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