...おりふし秋もなかばのことでござりまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...おりふし御次男きたばたけ中将どのは勢州に御座あそばされ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...ちょうどおりふし汽車が動きだしたので...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...おりふしその姉の嫁している山本という家の主人が目付をしていたのが常府を命ぜられて出府したので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...二枚書けば忽(たちまち)筆渋りて癇癪(かんしゃく)ばかり起り申候間まづ/\当分は養痾(ようあ)に事寄せ何も書かぬ覚悟にて唯折節(おりふし)若き頃読耽(よみふけ)りたる書冊(しょさつ)埒(らち)もなく読返して僅(わずか)に無聊(ぶりょう)を慰めをり候次第に御座候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...折節(おりふし)尾張町辺を徘徊(はいかい)し...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...又或(あるい)は漂流人で折節(おりふし)帰るものがある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...折節(おりふし)はドタバタ遣(やっ)て居ました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...旧幕府の末年に神田孝平氏が府下本郷通を散歩の折節(おりふし)...
福沢諭吉 「蘭学事始再版序」
...旧幕府の末年に神田孝平(たかひら)氏が府下本郷通を散歩の折節(おりふし)...
福澤諭吉 「蘭学事始再版之序」
...折節(おりふし)年末の煤払(すすはら)いして屋根裏を改めると...
南方熊楠 「十二支考」
...そこは死んだ母もおりふし行っていた所であるからと思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こうした交際でおりふしの風物について書きかわす相手としては満足を与える女性であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おりふし夕月の倶利伽羅谷(くりからだに)を過ぎたので...
吉川英治 「随筆 新平家」
...おりふし居合わせた職員の方々から御好意をうけ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...おりふし夏季講座に来ていたハアヴアド大学で文学専攻のミラア教授夫妻を案内されたことだった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...おりふし、その夕、民政部にいた某夫妻の帰米を送る友人たちの会があり、その席へ、嘉治さんや、杉本画伯、ぼくらをあわせて、歓迎したいというのである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「ここは、談古嶺と申しまして……」と、冒頭におき、おりふし、夕月の下に、すべてを藍で染めたような海と山と浦曲(うらわ)を指さし、「この下が、安徳天皇の行宮阯(あんぐうあと)です...
吉川英治 「随筆 新平家」
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