...「おや、これはルパシカではないか...
江戸川乱歩 「大金塊」
...おや、こんな紐のついたのは……はて、どこから拾ってこられたんですか?」けれども東屋氏は答えようともしないで、しきりに暗(やみ)の空をふり仰いでいたが、やがて突飛もないことを訊(き)きだした...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...父娘(おやこ)とも芸事が好き上手であったから自然その道の方へ熱心になり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「おや!阿母(おっか)さん...
橘外男 「蒲団」
...「子をおもうおやの心はやみ故(ゆえ)にくらがり峠(とうげ)のかたぞこいしき」と...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...ここの渡し守のおやじとも疾(と)うからなじみで...
中里介山 「大菩薩峠」
...(長女だまってはいってきて戸口で立っている)母 おや...
新美南吉 「病む子の祭」
...)やんれ 岡崎の娘さんわしとゆかぬか鎌もつてあの山 蔭へ草刈に草を枕にやつとさのさ草がしをれるやつとさのさ茨がとめたらどうなさるおや...
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...五十前後の大きな老爺(おやぢ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今(いま)の母(はゝ)は父親(てゝおや)が上役(うわやく)なりし人(ひと)の隱(かく)し妻(づま)とやらお妾(めかけ)とやら...
一葉女史 「ゆく雲」
...ふざけるのはいい加減にしておきなさい」「おや...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...はやく帰っておやすみなさい...
久生十蘭 「金狼」
...いわんやそれが私という未熟な駄寿司たるにおいておや...
正岡容 「わが寄席青春録」
...どんなに救われた気持になったか」「おやめなさいたよ...
山本周五郎 「雨あがる」
...粗末ながら洋風の建物でおやおや迷子になりそうだといったくらいの広さ...
山本笑月 「明治世相百話」
...四「親方(おやかた)――ッ」と泣きごえをだした蛾次郎は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...きさまのおやじとこの李応とは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...公(おおやけ)の書状をもって当所へお達しするであろう」そう言って...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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