...その後、同じく右の実況を目撃せる人に会し、さらにその原因をたずねしに、「これ全く人為なる証拠には、拙者らも二、三申し合わせ、おもしろ半分に、夜分御札を降らせに出かけたることあり」と答えた...
井上円了 「おばけの正体」
...一杯機嫌のおもしろ半分...
井上円了 「おばけの正体」
...おもしろ半分におどかしたがって言うのではないのですわい...
海野十三 「火星兵団」
...清三もまたおもしろ半分に...
田山花袋 「田舎教師」
...そんな風なおもしろ半分な侮辱はよしてもらいたいね...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...三四郎はおもしろ半分...
夏目漱石 「三四郎」
...おとながおもしろ半分につくったうそらしい...
新美南吉 「屁」
...たれひとりおもしろ半分...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「眠る森のお姫さま」
...そこでおもしろ半分なわ張(ば)りの中で巡査(じゅんさ)とならんで歩きながら...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...わたしもやはりおもしろ半分木登りをしてみたかった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...自分らはただおもしろ半分に...
柳田国男 「雪国の春」
...ほかの友達もおもしろ半分にやつたといふやうな事を書いてゐたとおもふが...
吉川英治 「折々の記」
...おもしろ半分に――」と...
吉川英治 「親鸞」
...すると近ごろ多い群盗の一類が見つけて、おもしろ半分に、男女が、閨(ねや)むつみの頃をはかって室を襲い、家人をみな縛りあげた上、財宝はもちろん、男女の衣裳まで悉皆(しっかい)、車につんで持ち去ってしまった...
吉川英治 「平の将門」
...おもしろ半分に教えたスリだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...おもしろ半分に覚えた指わざで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...おもしろ半分に呼んで...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...お茶を持って来るようにいいつけて来たけれど、若い女と見ると、おもしろ半分に、通すまいと、からかうからね」「お次さんも、祭でお暇をもらって来たとみえるな...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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