...こんなおめでたい席に...
太宰治 「佳日」
...おめでたいものはないと思っていましたから...
太宰治 「虚構の春」
...折角おめでたい話のある矢先なので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...おめでたい自分の姿が...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...おめでたいことでござります」「父が欲しいと申しましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...御目出度(おめでたい)喜劇を作り上げて...
夏目漱石 「それから」
...少し人間のおめでたい樽拾(たるひろ)いの三次という少年を捜し当てると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長生きをなさることはとてもおめでたいことなのですよ」とおっしゃいました...
林芙美子 「お父さん」
...おめでたい変人と思われるぜ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...おかげで空も秋晴れのすがすがしさ――おめでたいことでございます」「おめでたいことでございます」おうむ返しにそう云って阿賀妻はそこの切株に腰をおろしてしまった...
本庄陸男 「石狩川」
...万歳万歳万歳って……おめでたいなあ...
正岡容 「初看板」
...私たちもたまにはそんなこともあるぐらい古(!)夫婦になったというのはおめでたいというところでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...やす子にはおめでたいのが分らなくてね)あらわれて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...だから宮本が打ちくだかれた事が無いのは、宮本にとって幸福な、おめでたい事だ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...「今日のようなおめでたい日に老人の繰り言などはお聞かせすべきでないと御遠慮はされますが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...譬へば人生意気に感ずといふやうな、おめでたい、子供らしい、頗る sentimental なわけで書く...
森鴎外 「追儺」
...そんな小事件であっておめでたいわけでした」署長の保科勝衛(ほしなかつえ)は...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...おめでたいことだ」「それはいいですけど...
吉川英治 「宮本武蔵」
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