...「あの、庭の白百合はもう咲いたの、」「…………」「この間行った時、まだ莟(つぼみ)が堅かったから、早く咲くように、おまじないに、私、フッフッとふくらまして来たけれど、」と云う口許(くちもと)こそふくらなりけれ...
泉鏡花 「婦系図」
...一面に雪焼けのおまじないに...
辻村伊助 「登山の朝」
...」「何かのおまじないですか...
豊島与志雄 「憑きもの」
...「これは苦参(くじん)といって蚤(のみ)よけのおまじないになる...
中里介山 「大菩薩峠」
...何のおまじないだろう――合点(がてん)がゆかない心持で...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほんとうにマッチをすっておまじないをしやしんだった...
新美南吉 「狐」
...それなんのおまじないなの」むずかしくなってきた...
久生十蘭 「だいこん」
...だからこの材木(ざいもく)をぶたれないおまじないにするのだ...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...よい仕事が出来るようにおまじないをして下さい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...例えば私がここでこの苦しい頭を一つおまじないさえして貰えたらと思っている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...左の肩の上を右の手で二つ三つパタパタとやるというおまじないがあって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あなたからときどきはおまじないと御褒美頂いて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ほんのちょっぴりでいいからおまじないが欲しいのになアと思うことは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...結婚妨害のおまじないで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そしてそのまま次のようなおまじないをおやりなさい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(a)どんな無学な女房の呪文であろうとおまじないであろうと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おまじないの中には苦悩をおろすのにそれを別の人に移さなければならないとするものがあるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...丸めて嚥(の)んでしまいたいくらい大切なおまじないだからね...
夢野久作 「焦点を合せる」
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