...おぼつかない灯(ひ)がともって...
芥川龍之介 「偸盗」
...そんな心がけでは何をしても成功おぼつかないと懇々説き聞かせたことでしたが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...そのおぼつかない筆一本だけにたよって東京の賢明な文人たちに伍して暮して行くなど...
太宰治 「男女同権」
...おぼつかないあかりで読書...
種田山頭火 「一草庵日記」
...少しずつ量的分析へのおぼつかない歩みをはこんでいただけであった...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...おぼつかない手に...
永井隆 「この子を残して」
...眼鏡を失って足もとのおぼつかない者...
永井隆 「長崎の鐘」
...おぼつかない墨の痕が残っている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...おぼつかない舌の先で得意気に講釈したが...
牧野信一 「妄想患者」
...その僞惡といふものこそ明かに人間のおぼつかない虚榮ではないか...
三木清 「人生論ノート」
...その偽悪というものこそ明かに人間のおぼつかない虚栄ではないか...
三木清 「人生論ノート」
...かこつべき故を知らねばおぼつかないかなる草のゆかりなるらん子供らしい字ではあるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...僅かに文筆の間に稍おぼつかない記録を留むるのみであるが...
柳田國男 「夢と文芸」
...その病身では存命はおぼつかない...
山本周五郎 「新潮記」
...」「どっちも生還おぼつかないかな...
横光利一 「旅愁」
...「どっちも生還おぼつかないか...
横光利一 「旅愁」
...もう妾(わらわ)の生命はおぼつかない...
吉川英治 「三国志」
...道中のほどもおぼつかないな」「では...
吉川英治 「新・水滸伝」
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