...おぼつかない素足(すあし)を運びつつ泣くような雨の中をともかくも長い長い高架の橋を渡ったあわれさ...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...各自勢力を発展せんとつねに尽力しなければ生存もおぼつかない...
丘浅次郎 「人道の正体」
...各自の生存もおぼつかない...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...あの速力とあの方向ではふたたびこの太陽系にもどってくるかどうか観(み)ていておぼつかないから)その蒸気の雲を...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自分が踏みならしたおぼつかない路を足でさぐり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...この体では毎日の出勤はおぼつかないということがしだいに病人にもわかってきた...
田山花袋 「田舎教師」
...おぼつかない足のはこびが確かになって行くのが目に立って見えた...
寺田寅彦 「子猫」
...どうもおぼつかない話でございますよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...にわか目くらだから足もとは至っておぼつかない...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...おぼつかない足どり...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...成否のほどはおぼつかないが...
中島敦 「李陵」
...やつれた顔の船頭はおぼつかない手で漕ぎながら獲物があるかあるまいことか水の面(おもて)を...
中原中也 「山羊の歌」
...思えば、おぼつかない...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...おぼつかないぞ! ワッハハハ...
三好十郎 「猿の図」
...ここにいては生死もおぼつかない...
山本周五郎 「さぶ」
...勝目のほどもおぼつかない...
吉川英治 「私本太平記」
...帰国もおぼつかないと認(したた)めたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...道中のほどもおぼつかないな」「では...
吉川英治 「新・水滸伝」
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