...おぼつかない灯(ひ)がともって...
芥川龍之介 「偸盗」
...「その半分のメダルを見せて下さい」彼はおぼつかない英語で...
海野十三 「少年探偵長」
...各自勢力を発展せんとつねに尽力しなければ生存もおぼつかない...
丘浅次郎 「人道の正体」
...各自の生存もおぼつかない...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...自分が踏みならしたおぼつかない路を足でさぐり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...よしんば、あったとしても、記憶が夢みたいに、おぼつかない...
太宰治 「雌に就いて」
...」おぼつかない手まねをしながら聞いた...
寺田寅彦 「柿の種」
...どうもおぼつかない話でございますよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...おぼつかない墨の痕が残っている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その頃のありかは既に陽炎の如くおぼつかない...
原民喜 「かげろふ断章」
...人間並の生活をすることさえおぼつかないのに...
久生十蘭 「ハムレット」
...おぼつかない陽の光の中に参差落雑と転がっている...
久生十蘭 「魔都」
...自分らの食糧や衣類はおぼつかない海運に委(まか)せた彼らが...
本庄陸男 「石狩川」
...思えば、おぼつかない...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...「さもそうず」母もおぼつかない挨拶だと思うような顔つきをしていたがさすがになお強(し)いてとも言いかね...
山田美妙 「武蔵野」
...再起もおぼつかない程か」「いや...
吉川英治 「三国志」
...直義個人の存立もおぼつかない...
吉川英治 「私本太平記」
...おぼつかない足どりを踏みしめていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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