...自分にもこんなおぼこな思いが潜んでいたかと思うと...
有島武郎 「或る女」
...おぼこな態度で客あしらひをした...
有島武郎 「お末の死」
...鰺(あじ)やおぼこの釣れないことは心得ておるから...
泉鏡花 「悪獣篇」
...しかしあのおぼこ当人からは得るところがある...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...おぼこの娘の身の上のことでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...おぼこ嫁と言つた感じです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十七になつたばかりのおぼこ娘は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだ十六の肩揚(かたあげ)の取れないおぼこで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...芝浦へ小鰡(おぼこ)の夜網を打ちに行って『大清』にはいなかったんだから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...野桜と桜桃(さくらんばう)の樹のおぼこらしい叢林(しげみ)は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...おぼこじみた女なので長い間...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...きみは一々返事をしたことがおぼこに見えたんだよ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...岡田さんにはおぼこ娘の恋のようで可笑(おか)しいと思われよう...
森鴎外 「雁」
...貞婦烈女も賢妻良母も皆わけしらずのおぼことなって首を俛(た)るるであろう...
森鴎外 「細木香以」
...憎い程おぼこだなあ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...人がいくらかおぼこであり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おぼこから年増まで...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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