...そのおぼこさ……葉子は闇(やみ)の中で目をかがやかしてほほえんだ...
有島武郎 「或る女」
...おぼこな態度で客あしらひをした...
有島武郎 「お末の死」
...「否(いな)深川へおぼこ釣に出かけ...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...鰺(あじ)やおぼこの釣れないことは心得ておるから...
泉鏡花 「悪獣篇」
...しかしながら真底からおぼこな二人は...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...おぼこ娘の初恋と云ふものを人格にして見せたらこんなだらうと思はれる程である...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...おぼこ嫁と言つた感じです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十九にしてはおぼこで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだ十六の肩揚(かたあげ)の取れないおぼこで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おぼこらしく顔を赤めてお茶を召し上れか...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...芝浦へ小鰡(おぼこ)の夜網を打ちに行って『大清』にはいなかったんだから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...野桜と桜桃(さくらんばう)の樹のおぼこらしい叢林(しげみ)は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...怜悧(れいり)に見えても未惚女(おぼこ)の事なら...
二葉亭四迷 「浮雲」
...我々の娘たちよりもおぼこであったが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人がいくらかおぼこであり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いかにもおぼこらしい...
吉川英治 「江戸三国志」
...先ごろ鍛(う)たせたばかりの丈余の蛇矛(じゃぼこ)――牙形(きばがた)の大矛(おおぼこ)を先につけた長柄を舞わして...
吉川英治 「三国志」
...張三というその道の達人にかかったおぼこ同様な婆惜は...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索