...おびただしい 唐もろこし や 林檎が 甚だ 少くなる と...
岩野泡鳴 「札幌の印象」
...おびただしい人通りを見た...
海野十三 「海底都市」
...顔面にはおびただしい皺(しわ)があらわれたと思ったら...
海野十三 「四次元漂流」
...このおびただしい汗には困惑しちゃいまして...
太宰治 「愛と美について」
...その外に馬背に積んだおびただしい煙草...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...西洋人には到底考えつかないような新しいアイディアがいくらも浮かびそうなものだと思われるがそうした実例が日本映画のおびただしい作品の中にいっこうに見られないのは残念な事である...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...おびただしい綿羊の群れを見せたシーンがある...
寺田寅彦 「柿の種」
...私の教室を訪れる患者はおびただしいもので...
永井隆 「この子を残して」
...二歩調取れえ!お このおびただしい瞳孔(どうこう)埃の低迷する道路の上にかれらは憂鬱の日ざしをみるま白い幻像の市街をみる感情の暗く幽囚された...
萩原朔太郎 「青猫」
...あのおびただしい蓮が...
長谷川時雨 「河風」
...十萬七千人といふおびただしい燒死者があつたから...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...おびただしい、色とりどりの服を着た人々が――一人としてはいってきた彼に注意する者はなかった――窓が二つある中くらいの部屋にいっぱいで、部屋は、ほとんど天井の近くで回廊に取巻かれており、その回廊がまた同じように完全に満員で、人々はただ身をかがめてやっと立つことができ、頭と背中とを天井にぶつけていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...敵もおびただしい死骸を積んだ...
吉川英治 「上杉謙信」
...おびただしい旗を立てつらね...
吉川英治 「三国志」
...不面目なことはおびただしい...
吉川英治 「三国志」
...おびただしい死者をすてて総軍五十里ほど陣を退くのやむなきに立ち至った...
吉川英治 「三国志」
...けれどこのおびただしい追捕(ついぶ)の船列が...
吉川英治 「私本太平記」
...ここで揚陸(ようりく)された量はおびただしい額にのぼろう...
吉川英治 「源頼朝」
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