...暗(やみ)におびえて泣く赤子の声の中に...
芥川龍之介 「偸盗」
...夢などを見ておびえながら眼をさますのだった...
有島武郎 「小さき者へ」
...無學の妻は、果しておびえた...
太宰治 「陰火」
...絶えずツネ子におびえていて...
太宰治 「人間失格」
...小さな心臓(しんぞう)も破裂(はれつ)せんばかり驚きおびえた悲鳴を聞いては……午後鳥打(とりうち)帽子(ぼうし)をかぶった丁稚風(でっちふう)の少年が...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...きっとおびえてしまったであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...夜もすがらおびえたそうです...
中里介山 「大菩薩峠」
...何におびえたか木の下で...
中里介山 「大菩薩峠」
...人心極度におびえているところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...全くおびえ切って居るのであった...
野村胡堂 「探偵小説と音楽」
...おびえているのか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...おびえた様子の警官がよろよろやってきた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...彼は心臓のおびえたような鼓動に耳を傾けていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ちらとおびえた顔付きをすると...
水野葉舟 「北国の人」
...馬はおびえて一躍し...
森鴎外 「文づかい」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...人のけはいにおびえている...
吉川英治 「神州天馬侠」
...近づく冬におびえていように...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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