...鮒は水の澄んだ中に悠々と尾鰭(おひれ)を動かしていた...
芥川龍之介 「海のほとり」
...こうなると話にも尾鰭(おひれ)がついて...
芥川龍之介 「竜」
...幾分(いくぶん)尾鰭(おひれ)をつけて面白(おもしろ)おかしくなっているまでじゃ...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...尾鰭(おひれ)をつけることがうまいですからね」渡瀬さんはこだわりなさそうに笑ったが...
有島武郎 「星座」
...尾鰭(おひれ)をつけることがうまいですからね」といった...
有島武郎 「星座」
...運転手も車掌ものっていなかったという尾鰭(おひれ)がついた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...実は当時のゴシップ好きの連中が尾鰭(おひれ)をつけていろいろ面白そうに喧伝(けんでん)したのが因であって...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...嘘(うそ)に尾鰭(おひれ)を付けて...
太宰治 「女の決闘」
...また尾鰭(おひれ)について出しゃばり...
田中英光 「オリンポスの果実」
...自分なども五十年来書物から人間から自然からこそこそ盗み集めた種に少しばかり尾鰭(おひれ)をつけて全部自分で発明したか...
寺田寅彦 「随筆難」
...さながら尾鰭(おひれ)を添えたようであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...大袈裟(おおげさ)な尾鰭(おひれ)をつけて普(あまね)く知れ渡(わた)っていたのである...
中島敦 「弟子」
...世の中は面白がって尾鰭(おひれ)を付けます...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...尤(もっと)もらしい尾鰭(おひれ)を加えたにしても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...右にあげた二つなどは尾鰭(おひれ)の付かない例にはいるだろう...
山本周五郎 「季節のない街」
...尾鰭(おひれ)がついて思わぬ禍を遺すものだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...言葉には尾鰭(おひれ)が付くものだ...
山本周五郎 「はたし状」
...ひろがるほど尾鰭(おひれ)がつくが...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??