...貴君の前に「むべ山」があつたでせう?那(あれ)が私の十八番(おはこ)ですの...
石川啄木 「鳥影」
...直ぐに御歩行(おはこび)かと思うと...
泉鏡花 「婦系図」
...「なんだね、なにを云うかと思や」「いや、いかん、それは云うものじゃねえぞ」「なにも、べつに云やしないじゃないか」「いや、いかんぞ、そいつは、いいか」「だって、なにも云やしないじゃないの」「云わなけりゃいいが、云うなよ、いいか、頼むぞ」「判ったよ」「いいか、それじゃ云うのじゃねえぜ、人の嫌がることを云ったり、したりするものは、ろくなことはない、雷さんの悪口を云ってて、天気もわるくないのに、雷さまが落っこちたと云うからな」「また、おはこかい、ばかばかしい」外出のことを思いだして、「奥さまがお待ちかねだ、ゆるゆるしちゃいられないよ」「それじゃ、山田さんか」「どこでもいいじゃないか」お鶴の方を見て、「それじゃ、お鶴往ってくるからね、ついすると遅くなるかも判らないよ」お鶴は起(た)って衣服(きもの)を被(き)かえていた...
田中貢太郎 「春心」
...ある大工さんのおはこの影絵の踊りであった...
寺田寅彦 「映画時代」
...彼の十八番(おはこ)は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お前がおはこの歌を書いてあらあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...レヴィツキーはこれを十八番物(おはこ)にして弾いた(ビクターJD一六六〇)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...おはこはありませんか...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...十八番(おはこ)だね...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...「われながらこの声にはうんざりしているんだ」「あんたのおはこだよ...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...正念寺の先生の御墓前までおはこびを待つ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...「またおはこが始まった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...どうか此処までおはこび下さるよう...
山本周五郎 「新潮記」
...「今日はなにごとのおはこびですか」と甲斐は話しをそらした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...氏の得意(おはこ)の物を一幕(ひとまく)宛(づゝ)出し...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...綾(あや)ノ小路(こうじ)の宅までこれからご一しょにおはこび下さいませぬか」「でも……」と...
吉川英治 「私本太平記」
...お大尽の十八番(おはこ)と云われていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...純友の十八番(おはこ)なのだ...
吉川英治 「平の将門」
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