...それが良人の十八番(おはこ)だった...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...あの時そら貴方の前に「むべ山」があつたでせう? あれが私の十八番(おはこ)ですの...
石川啄木 「鳥影」
...けっしておはこびになりませんように」房枝は...
海野十三 「爆薬の花籠」
...お前がおはこの歌を書いてあらあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれが十年前からの御箱(おはこ)なんだからおかしいよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...おはこはありませんか...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...その下戸の種田君に追分と云ふおはこがあつた...
平出修 「二黒の巳」
...怒声はマントゥア兵士の十八番(おはこ)だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...コルテス嬢が十八番(おはこ)を歌い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...おはこが出た……」峯子はおだやかな非難をこめて...
「今朝の雪」
...「またおはこが始まった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...母上のごようすが悪うございます」「……そうか」「すぐおはこびくださいまし」藤右衛門は立とうとして...
山本周五郎 「日本婦道記」
...――みんなあたしの十八番(おはこ)ですもの...
山本周五郎 「風流太平記」
...「今日はなにごとのおはこびですか」と甲斐は話しをそらした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...すぐその日から何万両の長者様だ」「また十八番(おはこ)が出た...
吉川英治 「江戸三国志」
...人生五十ねん化転(けてん)のうちをくらぶれば夢まぼろしの如くなり酔えばうたう彼のおはこは...
吉川英治 「新書太閤記」
...大玄関の御箱壇(おはこだん)にて礼をいたしまするか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...めずらしい事に大観さんがおはこの“谷中鶯(やなかうぐいす)”などを唄い出したものである...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
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