...此男然しが十八番(おはこ)だ...
石川啄木 「雲は天才である」
...あの時そら貴方の前に「むべ山」があつたでせう? あれが私の十八番(おはこ)ですの...
石川啄木 「鳥影」
...直ぐに御歩行(おはこび)かと思うと...
泉鏡花 「婦系図」
...けっしておはこびになりませんように」房枝は...
海野十三 「爆薬の花籠」
...(この「あのね」は高勢某のおはこの...
高見順 「如何なる星の下に」
...あれが十年前からの御箱(おはこ)なんだからおかしいよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...レヴィツキーはこれを十八番物(おはこ)にして弾いた(ビクターJD一六六〇)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...おはこはありませんか...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...菊五郎のおはこの『梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)』の髪結新三(しんざ)が持ってくるのとそっくりそのままのをつかっている...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...十八番(おはこ)だね...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...コルテス嬢が十八番(おはこ)を歌い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...「綱は上意」が其おはこであつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...正念寺の先生の御墓前までおはこびを待つ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...母上のごようすが悪うございます」「……そうか」「すぐおはこびくださいまし」藤右衛門は立とうとして...
山本周五郎 「日本婦道記」
...足の夢は新東さんの十八番(おはこ)なんで……ヘエ...
夢野久作 「一足お先に」
...人生五十ねん化転(けてん)のうちをくらぶれば夢まぼろしの如くなり酔えばうたう彼のおはこは...
吉川英治 「新書太閤記」
...自然居士(こじ)の曲舞(くせまい)はおはこの芸であったし...
吉川英治 「新書太閤記」
...大玄関の御箱壇(おはこだん)にて礼をいたしまするか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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