...ふるえおののく早苗さんを...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...彼等が自分の姿に震えおののく有様を興(きょう)がったこともあります...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...その醜い姿に怖れおののくこともあったに相違ない...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...今日の兵馬の魂がぞっこんおののくを覚えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...おののく膝(ひざ)を突いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不思議な強迫観念におののく宗方善五郎の恐怖を覗くような気がして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何となく恐れおののくような様子――動作と話振りとにおけるかなりの神経質な熱情――落着きのない興奮した態度に...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...眼の前で王が殺される恐怖におののくこともなく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...恐怖におののく女優に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...優しいおののく心で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...恐れおののく飼主をその爪牙(そうが)にかく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「おらあぐずでまぬけで能なしだ」とさぶはおののく声で叫んだ...
山本周五郎 「さぶ」
...そこもとに罪をなすろうとしたのだ」おののくような声は低かったけれど...
山本周五郎 「日本婦道記」
...しかし恐怖におののく妖花の姿を見ると...
吉川英治 「剣難女難」
...その容貌(かんばせ)の白さはおののく白芙蓉(びゃくふよう)の花そのままだった...
吉川英治 「三国志」
...むなしく災(わざわ)いの暴威と敵兵の濶歩(かっぽ)におののくだけであった...
吉川英治 「三国志」
...おののくごとく咽(むせ)ぶごとく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...わざとおののく様子をみせて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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