...「私の心もおののく...
有島武郎 「クララの出家」
...あわておののく手によって...
大阪圭吉 「坑鬼」
...その醜い姿に怖れおののくこともあったに相違ない...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...三たびおののくトロイアと其豪勇の諸援軍...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ふるいおののくような事件が出現したのは是非もないことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...不安におののく十数人を見やりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...グライドは恐怖におののく馬を外に出し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...恐怖におののく女優に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...海はその下で、おののくように、燃え立つように見受けられる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...優しいおののく心で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...その容貌(かんばせ)の白さはおののく白芙蓉(びゃくふよう)の花そのままだった...
吉川英治 「三国志」
...後漢の朝はすでに咲いて凋落(ちょうらく)におののく花にも似ている...
吉川英治 「三国志」
...むなしく災(わざわ)いの暴威と敵兵の濶歩(かっぽ)におののくだけであった...
吉川英治 「三国志」
...泣きおののく黒髪を見つめながら...
吉川英治 「親鸞」
...おののく手につかみ出したのは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ここにおりますから」おののく手で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お綱がおののく手に持ったのを見ると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...女の声が中でおののく...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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