...あわておののく手によって...
大阪圭吉 「坑鬼」
...三たびおののくトロイアと其豪勇の諸援軍...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼らの心はそれにこたえるような愛におののく...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...冷たい星のおののくのが見えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...筆のおののくのを感じませんか...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日の兵馬の魂がぞっこんおののくを覚えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...激しい憤怒におののく女の眼の前へ...
野村胡堂 「死の予告」
...おののく膝(ひざ)を突いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...広間の中に不安におののく一団の美しい群(むれ)を見ておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐怖におののく女優に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...恐れおののく飼主をその爪牙(そうが)にかく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこもとに罪をなすろうとしたのだ」おののくような声は低かったけれど...
山本周五郎 「日本婦道記」
...おののく心を静めながらその見出しを読むと...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...恐れおののく風に上体を横に反らせて矢代の胴を抱き...
横光利一 「旅愁」
...むなしく災(わざわ)いの暴威と敵兵の濶歩(かっぽ)におののくだけであった...
吉川英治 「三国志」
...後宮を茨(いばら)の園と恐れにおののくわけもない...
吉川英治 「私本太平記」
...松虫も、おののく手を、榾(ほた)の火(ひ)にくべるようにかざした...
吉川英治 「親鸞」
...殿様……」とおののくのを...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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