...ふるえおののく早苗さんを...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...三たびおののくトロイアと其豪勇の諸援軍...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かすかに神経質におののくのを...
豊島与志雄 「幻の園」
...筆のおののくのを感じませんか...
中里介山 「大菩薩峠」
...激しい憤怒におののく女の眼の前へ...
野村胡堂 「死の予告」
...何となく恐れおののくような様子――動作と話振りとにおけるかなりの神経質な熱情――落着きのない興奮した態度に...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...グライドは恐怖におののく馬を外に出し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...恐怖におののく執事が...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...恐怖におののく女優に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...海はその下で、おののくように、燃え立つように見受けられる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...「おらあぐずでまぬけで能なしだ」とさぶはおののく声で叫んだ...
山本周五郎 「さぶ」
...そこもとに罪をなすろうとしたのだ」おののくような声は低かったけれど...
山本周五郎 「日本婦道記」
...しかし恐怖におののく妖花の姿を見ると...
吉川英治 「剣難女難」
...松虫も、おののく手を、榾(ほた)の火(ひ)にくべるようにかざした...
吉川英治 「親鸞」
...岩峭も揺れおののく――といったような幽玄哀切を描きながら...
吉川英治 「随筆 新平家」
...おののく手につかみ出したのは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...おののくごとく咽(むせ)ぶごとく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ここにおりますから」おののく手で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索