...女房はそれを見ておののき恐れた...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...ふるえおののきあえいでいるのである...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...595混戰中に勇奮ふヂオメーデース之を見て、おののき震ふ、譬ふれば大平原をたどる者、海洋さして速かに流るる川の岸に立ち、泡沫たてゝ咳くを驚き眺め歩を返す、チュウデーデース之に似てたじろき衆に告げて曰ふ、 600592 戰の女神...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...あやしいおののきが...
豊島与志雄 「オランウータン」
...自分のしたことに絶えずおののき...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...年若い人々の胸に湧(わ)き立つ期待や希望や苦悶(くもん)のおののきを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...老婆恐れおののきて...
中里介山 「大菩薩峠」
...おののきつつ、前世の自分は、その木乃伊が前々世の己の身体であることを確認せねばならない...
中島敦 「木乃伊」
...怖ろしいような感激におののき出した...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...偽造屋は足がすくみ、その場に座り込み、恐怖におののき、汗びっしょりになった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...わたしは怒りでおののき震えているか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...杖を持った手がおののき...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...おせんは全身のおののきにおそわれ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...満山の木々はおののき...
吉川英治 「上杉謙信」
...悲憤のあまり彼の鬢髪(びんぱつ)はそそけ立って燈影(ほかげ)におののき慄(ふる)えていた...
吉川英治 「三国志」
...めぐる運命におののきを覚えたからである...
吉川英治 「三国志」
...手脚はおののき、顔色は真っ蒼に変り、額から冷たい汗をながしていたが、やがて、「むしの知らせか、昨夜は、二度も夜半(よなか)に眼がさめて、何となく、魂(こころ)が愕(おどろ)いてならなかったが……」と、つぶやき、やがてさんさんと涙して、「ぜひもない宿命...
吉川英治 「三国志」
...錯雑(さくざつ)と逸(はや)りおののきながら...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索