...おそれとおののきとがたかまっていました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...かくて味気なく来しかたの生(せい)を読み私はおののき私はのろう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...それほどおののき...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...星が一つ流れて消える――心へ伝わるかすかなおののき――音もなく滅びる一つの世界...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...革命の記憶と期待とが有産階級に与える不断の小さなおののきを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...怖ろしいような感激におののき出した...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...こころからふるえおののき...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...一方がおののき恐れつつこれを待つかと思えば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...恐ろしさのためにおののきふるえているわたくしを...
山本周五郎 「やぶからし」
...満場におののき渡った...
夢野久作 「二重心臓」
...そして、後に届いた彼女への便りには、――お身の唇に濡れたることもある笛と思えば、わが唇の触るるごとに、音もおののき、身も慕わしゅうおののき候て...
吉川英治 「篝火の女」
...手脚はおののき、顔色は真っ蒼に変り、額から冷たい汗をながしていたが、やがて、「むしの知らせか、昨夜は、二度も夜半(よなか)に眼がさめて、何となく、魂(こころ)が愕(おどろ)いてならなかったが……」と、つぶやき、やがてさんさんと涙して、「ぜひもない宿命...
吉川英治 「三国志」
...おののきの指をそろえた...
吉川英治 「私本太平記」
...現代世界人の戦争にたいする呪いとおののきは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「なんじゃ兵庫! おお、益田藤兵衛! そちの面色(めんしょく)もただではないぞ」廊下に立って、重喜が声を励ますと、中村兵庫、おののきながら、急変を知らせた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...と胸にこたえているおののきがある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...心魂のおののきを彼も禁じ得なかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...足もとから顫(ふる)えてくるような全身のおののきを...
吉川英治 「宮本武蔵」
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