...おのおの方もお聞きなされ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...「おのおの方は早くここをお引取りなさい...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのおの方よりは少し強いようじゃ」「宿を騒がすも気の毒ゆえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのおの方にはわかるまい」「何を!」「いや...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのおの方も大人げない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「おのおの方にお名乗り申す由はない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「おお、それそれ」と言って神尾主膳は、その箱を受取りながら、「おのおの方に、この品をお目にかけたい...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのおの方」酔っているらしい主人の神尾が声...
中里介山 「大菩薩峠」
...「列席のおのおの方にもさだめてお聞きづらいことでござろうけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのおの方、そのお玉という者をいかなる素性の女子と思召す、姿こそ美しけれ、歌こそ上手なれ、それは彼地(かのち)にてほいとというて人交りのならぬ身分の者、一夜泊りの旅人さえも容易に相手に致さぬ者を、知らぬ土地とはいえ、この甲府へ来て、あの出世、氏(うじ)のうして玉の輿(こし)とはよく言うたもの...
中里介山 「大菩薩峠」
...「いかにおのおの方...
中里介山 「大菩薩峠」
...あまりの醜態に呆れ返った兵馬は、「おのおの方は、まだお休みか、拙者は一足お先に御免蒙る」といい放って、さっさと出てしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのおの方、ここに取って押えた弁慶は贋物(にせもの)であるぞ」といいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのおの方、その番付の文字をよく御覧なさるがよい、その海老(えび)の老(び)という字は土(ど)という字だ、エビ蔵ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのおの方の御迷惑はお察し申す...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのおの方に見せてあげるわね...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...鉄扇一本で、おのおの方も、寝(やす)ませて上げますから――ニッコリ笑って、誘うように、からだ中に隙を見せたが、相手の五人武者――いずれも、敵を見る目ぐらいは持っているし、現在、軽はずみに、突ッかかって行った間柄助次郎の、失敗を目に見たことだから、先を切ッて、飛びかかってゆくものもない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「こりゃ、おのれ、こないだは、ようも煮え湯を呑ませたな!」と、ぐっと目を剥いた平馬、「おのおの方、こやつ何か、ゆすりがましいことでもいうてまいったのでござろう...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
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