...ことにおとなしくこゝろよく別れたのがよかつたよかつた!六月七日――十日――なやましい...
種田山頭火 「旅日記」
...初めはおとなしく寝ていたが...
豊島与志雄 「山吹の花」
...一晩おとなしく泊ってゆくのもありました...
豊島与志雄 「林檎」
...私おとなしくしていますわ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「お前はこれからもおとなしくして...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...そしてなにの歳だといつたからおとなしく酉(とり)の歳だと答へたら「あたしも酉の歳だから仲よくしませう」といつていつしよに こけつこつこ こけつこつこ といひながら袂で羽ばたきをしてあるいた...
中勘助 「銀の匙」
...留守の中(うち)はおとなしく御祖母様(おばばさま)の云う事を聞かなくてはいけない...
夏目漱石 「思い出す事など」
...しかし自分だけは自分の領分内におとなしくしている事を忘れて他の領分までのさばり出ようとする...
夏目漱石 「野分」
...おとなしくしてるの...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...そこにおとなしく坐つとるんだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...tiens-toi tranquill, enfant; Comprendstu?(おとなしくするんだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...レステルとダロンはおとなしく書類を手放す...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...おとなしくすらすらとして...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...生まれつき信仰が深くて、おとなしくて、善意に富んで、少し感傷的なのが、心理的な透視力のために、一も二もなく精根を疲らされて、滅ぼされてしまおうという人間ですね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...おとなしく黙って我慢する意味じゃないぞ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...おとなしく待っていらっしゃい...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...しかたなくおとなしく聞いていた清作が...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...急におとなしくなったりする...
山本周五郎 「ちいさこべ」
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