...今度の着想などは全くおとぎ話ですよ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...実は昔々の西洋のおとぎ話にある手なのです...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...「神さまもおとぎ話に出るお化け」としか目に映らない狡猾な...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...あれはみんなおとぎ話です...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...またミッキーマウスやうさぎのオスワルドやあるいはビンボーなどというおとぎ話的ヒーローを主題とした線画の発声漫画のごときものがある...
寺田寅彦 「映画芸術」
...ただおとぎ話の夢の国の光景のようなものになってしまうだけである...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...この劇の当初からかかっていた刺繍(ししゅう)のおとぎ話の騎士の絵のできあがったのを広げてそうして魔女のような老嬢の笑いを笑う...
寺田寅彦 「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
...それをいいかげんなほんの一面的なやぶにらみの注解をつけて片付けてしまうのではせっかくのおとぎ話も全く台無しになってしまう...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...おとぎ話は物理学の教科書と同じく石が上から下へ落ちるという事実を教える...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...おとぎ話に下手(へた)な評注を加えるのはほとんどこれに類した滑稽に堕しうる可能性がある...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...私にはただなんとなくそれがおとぎ話にあるようなさびしい山中の妖精(ようせい)の舞踊を思い出させた...
寺田寅彦 「田園雑感」
...「漢楚軍談(かんそぐんだん)」「三国志(さんごくし)」「真田三代記(さなださんだいき)」の愛読者であったところの明治二十年ごろの田舎(いなか)の子供にこのライネケフックスのおとぎ話はけだし天啓の稲妻であった...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...洪水(こうずい)のように押し込んで来る西洋文学の波頭はまずいろいろなおとぎ話の翻訳として少年の世界に現われた...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...今の子供らがおとぎ話の中の化け物に対する感じはほとんどただ空想的な滑稽味(こっけいみ)あるいは怪奇味だけであって...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...たとえばおとぎ話の王女のようなベコニアと並べて見た時には...
寺田寅彦 「病室の花」
...トルストイのおとぎ話に牛乳の白色という観念を盲者に理解させようとしてむだ骨折りをする話がある...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...少年雑誌やおとぎ話の本などというもののまだ一つもなかった時代では...
寺田寅彦 「物売りの声」
...「そんなおとぎ話で無駄にする時間はありません...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
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