...おれの心のうちにある――それこそ大したおとぎ話を――むすめがやさしい心をみせりゃ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...おとぎ話のなかの魔法使(まほうつか)いとおなじになれるんだ...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...またミッキーマウスやうさぎのオスワルドやあるいはビンボーなどというおとぎ話的ヒーローを主題とした線画の発声漫画のごときものがある...
寺田寅彦 「映画芸術」
...近ごろある地方の小学校の先生たちが児童赤化の目的で日本固有のおとぎ話にいろいろ珍しいオリジナルな解釈を付加して教授したということが新聞紙上で報ぜられた...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...おとぎ話はおとぎ話でよいのである...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...おとぎ話は物理学の教科書と同じく石が上から下へ落ちるという事実を教える...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...おとぎ話に下手(へた)な評注を加えるのはほとんどこれに類した滑稽に堕しうる可能性がある...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...われわれの子供の時分にはおとぎ話はおとぎ話としてなんらの注釈なしに教わった...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...洪水(こうずい)のように押し込んで来る西洋文学の波頭はまずいろいろなおとぎ話の翻訳として少年の世界に現われた...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...夢のようなおとぎ話の世界が残っているという気がするのである...
寺田寅彦 「夏」
...今の子供らがおとぎ話の中の化け物に対する感じはほとんどただ空想的な滑稽味(こっけいみ)あるいは怪奇味だけであって...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...西洋のおとぎ話に「ゾッとする」とはどんな事か知りたいというばか者があってわざわざ化け物屋敷へ探険に出かける話があるが...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...たとえばおとぎ話の王女のようなベコニアと並べて見た時には...
寺田寅彦 「病室の花」
...少年雑誌やおとぎ話の本などというもののまだ一つもなかった時代では...
寺田寅彦 「物売りの声」
...おとぎ話ですが、やはり魅惑されます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...おとぎ話のようです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...もうわたしもおとぎ話にある若(わか)いはつかねずみのように...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...兎と亀その他いわゆるおとぎ話は...
宮本百合子 「新たなプロレタリア文学」
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