...額(おでこ)で睨(にら)んで...
泉鏡花 「印度更紗」
...ポコちゃんが、自分のおでこで、テレビジョンのボタン・スイッチをおして“テレビ休止(きゅうし)”にしているじゃないか...
海野十三 「宇宙の迷子」
...おでこに瘤(こぶ)をこしらえたぐらいのことで...
海野十三 「火星探険」
...両側の建物のおでこのところに...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
......
高見順 「死の淵より」
...不思議なくらゐに顯著なおでこと...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...また引き返す)その銅びかりのしたおでこへ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...てんでにおでこを差出す...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...おでこは心の広さを現わし...
寺田寅彦 「破片」
...考え深そうな凸額(おでこ)が黙々としていた...
豊島与志雄 「反抗」
...おでこや丸い鼻など生きていた先刻の面影さながらなのを見...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...「ええちょっと見ました」「どうです評判は」「少し御凸額(おでこ)だって云ったものもあります」お兼さんは笑い出した...
夏目漱石 「行人」
...おでこで梶を取り乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おでこのひろい、眼のひっこんだ小さい子どもです...
林芙美子 「お父さん」
...おでこに怪我をして胃が悪くなるちうことがあるもんでがすかなあ...
葉山嘉樹 「万福追想」
...おでこのしゃっぽの依然変わらなかった証拠には...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...「お花さんていうひとがいたわねえ、髪の毛の赭(あか)い、おでこの、お饒舌(しゃべ)りばかりしていつもお師匠さんに叱られていた、――あのひとあんなにがらがらだし、歯を汚なくしていたんであたし嫌いだったけれど、いま思うと悪気のない可愛いひとだったのね」「それからお喜多(きた)さんてひと覚えている、おせんちゃん、意地が悪いのと蔭口ばかりきくのでみんなに厭がられていたでしょう、あたしも、お弁当の中へ虫を入れられたことがあるわ、でも考えてみるとあのひと寂しかったんだわ、誰も親しくして呉れる者がないので、寂しいのと嫉(ねた)ましいのであんな風になったのよ、あたしたちこそ思い遣りがなかったんだわね」「おもとさんと絹さん、それからおようちゃんの三人はお嫁にいったの、お絹さんは向う両国の佃煮屋(つくだにや)へいって、去年だかもう赤ちゃんができたわ、――みんないい人ばかりだったわねえ、いつかみんなでいっぺん会いたいわねえ、おせんちゃん」そんなに話しては躯に障るからと注意するのだが、すぐにまたひきいれられるような口ぶりで語りだすのである...
山本周五郎 「柳橋物語」
...そして少し若禿(わかは)げを呈している大きなおでこが...
吉川英治 「新書太閤記」
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