...膃肭獣(おっとせい)なんぞが?」お蓮は牧野にこう云われても...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...この膃肭獣(おっとせい)と云うやつは...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...膃肭獣(おっとせい)と云うやつは...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...それよりも僕を驚かしたのは膃肭獣(おっとせい)供養塔というものの立っていたことである...
芥川龍之介 「本所両国」
...動物園の膃肭臍(おっとせい)のように身悶えした...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...おっとせいがたたきつけられたようなかっこうで人事不省(じんじふせい)におちいり...
海野十三 「恐竜島」
...膃肭獣(おっとせい)の如く両手で匐(は)って...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...顔をあからめ、髭(ひげ)をこすり、「これは、なんといったものかな? 水族、つまり、おっとせいの類(たぐい)だね、おっとせい、――」全然、だめになった...
太宰治 「黄村先生言行録」
...おっとせいの水槽のまえを通り...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...さながら水に濡れた海豹(あざらし)か膃肭臍(おっとせい)のようにヌラヌラした感があり...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...一面に海豹(あざらし)か膃臍(おっとせい)でも想わせるようなヌラヌラとした密毛に蔽われている...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...膃肭臍(おっとせい)のように光っていた...
谷譲次 「踊る地平線」
...まだ海豹島(かいひょうとう)へ行って膃肭臍(おっとせい)は打っていないようであるが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...わしはおっとせいを撲りころす太い大棍棒でむかいました...
久生十蘭 「海豹島」
...また殊に膃肭獣(おっとせい)のタケリ...
南方熊楠 「十二支考」
...ただに円形劇場に森の獣を見しのみならず、熊の格闘の間に、おっとせいや、海馬の恐ろしき一群の現われ出(い)ずるをも見たり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...動物園に「おっとせい」と「白熊」と「獅子」と「猿」にて興じていた...
山本周五郎 「青べか日記」
...失礼にもおっとせいなどという...
山本周五郎 「半之助祝言」
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