...私はちつともおちつきませんの...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...透明人間(とうめいにんげん)はおちつきはらって...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...さては我を助(たすく)るならんと心大におちつき...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...わりにおちつきを裝うてその寫眞を眺めることが出來たのである...
太宰治 「思ひ出」
...そのくせなにかソワソワとしておちつきがなく...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...若いくせにおちつき払って...
谷譲次 「踊る地平線」
...近来にないおちつき...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...元の落著(おちつき)のない暗さに戻(もど)ってしまう...
中島敦 「木乃伊」
...又元のエハガキのような位置におちつきました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おちつきはらって睨んでおり...
山本周五郎 「青べか物語」
...眼はおちつきなく光っていた...
山本周五郎 「追いついた夢」
...けれども節子は却って心がおちつき...
山本周五郎 「おばな沢」
...おちつきはらって...
山本周五郎 「思い違い物語」
...ちょろはおちつきのない空想家で...
山本周五郎 「季節のない街」
...そうでなければあたし」「まあとにかくおちつきなさいよ」いねはこう云って...
山本周五郎 「契りきぬ」
...しだいに気がおちつき...
山本周五郎 「花も刀も」
...忍剣はおちつきはらって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...私の心はひどくおちつきを失つてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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