...池(いけ)に落込(おちこ)む小※(こしぶき)の形勢(けはひ)も交(まじ)つて...
泉鏡花 「怪談女の輪」
...情のあたゝかい宿におちついた旅人はほんとうに幸福である...
種田山頭火 「行乞記」
...そこへ哀しい人間がきた・考へつつ出来た御飯が生煮で・梅雨晴ごし/\トラツクを洗ふ親も子も田を植ゑる孫も泥をふむ・まづしいけれどもよい雨の糸瓜を植ゑる・とんぼつるめばてふてふもつれるま昼のひかり・煮る蕗のほろにがさにもおばあさんのおもかげ・障子をたたくは夏の虫・蠅もおちつかない二人のあいだ・みんないんでしまうより虫が鳴きだした・雑草のなか蛙のなかや明け暮れて昼も蚊がくるうつくしい蚊六月廿四日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...それはおちやんといつも遊んだ肱かけ窓のところであつた...
中勘助 「銀の匙」
...ために過失に陥(おちい)らざらんと心づくことは諒(りょう)とすべきことである...
新渡戸稲造 「自警録」
...そこで妹の月子らとおち合い...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...万八という料理(おちゃ)やがあって...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...落着(おちつ)ついた...
三島霜川 「平民の娘」
...帰りこし都の家に音無しの滝はおちねど涙流るる (晶子)恋しさのおさえられない大将はまたも小野(おの)の山荘に宮をお訪(たず)ねしようとした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...遠方人(おちかたびと)の心(七夕のあまのと渡るこよひさへ遠方人のつれなかるらん)はどうであろうとお思いになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なかなかこのような不幸におちいることはありませんが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自慢におちいる心配などは毛頭ないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こんどこそおちついてねられるだろうと思いました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...先生」少しおちついてから...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...それぞれておちなくはからえ」やがて彼はそう云って立った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それからしだいにおちつかなくなり...
山本周五郎 「はたし状」
...彼はすっかりおちつきを失い...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...まじりまじりと落着(おちつ)かない目で...
吉川英治 「神州天馬侠」
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