...おだてる人も、おだてる人だ...
太宰治 「水仙」
...ただし下手(へた)におだてるとツムジを曲げる春琴であるから必ずしも周囲の仕向けに乗せられたのではないかも知れぬさすがに彼女もこの時に至って佐助を憎(にく)からず思うようになり心の奥底に春水の湧(わ)き出づるものがあったのかも知れぬ...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...神の業です」「おだてるなよ...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...」「上出来だ!」とホームズのおだてるような口ぶり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...おだてるためのうまいお世辞のこともあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...たしかにおだてる奴があるものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「おだてる奴があるものでございますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...おだてる奴があるにしてもだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...御家は小揺(こゆる)ぎもすることではございません」「おだてるな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ちよつとおだてると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……聞いて見れば、わけのないことだが、あなたが、あたしの耳へ、これは、『写し絵』の仕掛で、欄間へ大蛇をうつすのだぜ、と囁かれたときには、さすがのわたしも、あまりあなたの頭の凄さに、思わずぞっとしましたよ」顎十郎は、迷惑そうに手をふって、「いやア、まあ、そう、おだてるな...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...」「そんなにおだてるもんぢやなくつてよ...
平出修 「二黒の巳」
...分るな」とおだてると...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...人をおだてるから...
吉川英治 「江戸三国志」
...で、これや、おまえが適任じゃと考えて依頼するんじゃ」「よろしゅうございます」「女傑(じょけつ)と定評のある千歳の女将が、うんと言ってくれたので、わしもこれで安心した」「御前様は、おだてるのが、お上手(じょうず)でいらっしゃいます」「分ったら、すぐ知らせてくれい」「どういたしましょう、それだけのご用で、御前様がおいでになるわけには参りませんし」「おまえが、東京へ伴(つ)れて来てくれぬか...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...おだてるのではありません...
吉川英治 「三国志」
...おだてるような語調だが...
吉川英治 「私本太平記」
...よけいおだてるようなもんでさ」と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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